東京学芸大学の日常②〜マジメな雰囲気と進路の実情〜 - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 2

大学受験を目指す高校生へ

もう一度受験しても同じ選択をする

ーーーもし、もう一度大学を選べるとしたら、えりこちゃんはどうする?

もう一度受験するとしても、やっぱり学芸ですね! これだけ教育学に特化した環境はなかなかないと思うので。」

ーーーそっか! じゃあ、後悔はない?

でも、もっとアカデミックなことを大学で学びたかったですね。国際教育を学ぶと、国際政治とか学問的に学びたかったとも思います。どうしても教育に特化していて、教科の内容としてしかアカデミックなことを学べないですし、限られてくるので。そういう意味で、私は交換留学できちんとアカデミックな勉強をして、そういう弱みをカバーしたいと思ってます。」

ーーー交換留学の目的もはっきりしてるんだね。確かにアカデミックなこときちんとやりたいよね。

「学芸だと、基本教育とか指導法に関することを教えてくださる先生は、授業が面白いんですよね。学校現場も経験して、教え方のプロみたいな。ただ、アカデミックな授業だと、先生の方もいわゆる大学の先生でやり方が下手な人も多いというか……(笑)」

ーーー「世の中アクティブラーニングと言われてますが」って言いながら、一方通行の授業する先生みたいなの見たことあるな……(笑)

大学選びのアドバイス

ーーー周りで「やっぱり教員はやめよう」って人も多い中で、えりこちゃんが初志貫徹で教育にこだわれているのは、なんでだと思う?

「うーーん。大学でも、課外活動とかで教育に関わっているからですかね。キャリア教育に関するキャンプとかにも関わってましたし、バイトも個人塾です。そういういろんな経験から「やっぱり教育現場に」っていう気持ちが強くなってるんだと思います。本を読んで、「こんな人になりたい」と漠然と思うだけでなく、やりたいことに飛びついてきた感じですね(笑)

ーーー確かに、経験を積み続けるのは大事だね。では最後に、今から大学選びをする高校生に向けて、アドバイスを!

「そうですね。大学名で選ぶより、大学で学びたいことを決めて選んだ方がいいと思います。そのためには、高校までの経験からちゃんと自分のやりたいとことを見つけられればいいと思います。で、ぜひ、大学に入ったら、いろんなことをやったら楽しいと思います! やりたいことにどんどん飛びついていってください!」

ーーー今日はありがとうございました!

「何を学びたいか」を意識して

今思えば、私は「何を学びたいか」に関しては、大学の科目一覧や制度を見るくらいの考えしかありませんでした。可能であれば、どんな大学の強みがあるか、どんな教授がいるかまで見て、「何を学びたいか」考える必要があるかもしれません。

ただ大学調べをするだけでなく、まず最初に自分の経験から振り返れると、えりこさんのように大学での学びも実り多いものになるでしょう。高校時代から、積極的に動いていきたいですね!

この記事をかいた人

みっちゃん

明星大学教育学部(通信) 4年。東京都出身。都内の女子校から、早稲田大学国際教養学部へ。トルコに交換留学をする。一度社会人になった後、一念発起して教員を目指し始める。明星大学の通信課程在学中。