海技大学校とは?入学・費用・取得資格・就職先を紹介

海技大学校は、独立行政法人海技教育機構が管轄している省庁系大学校として位置づけられています。未来の船舶員になるための教育機関なので、昨今の海運業界を踏まえた教育カリキュラムを展開し、資格取得や実務教育・訓練を行っています。加えて、水先案内人としての養成を図っています。

今回の記事では、日本の海の安全を支える海技大学校についてご紹介します。

海技大学校とは?

この章では、海技大学校の概要と歴史についてピックアップします。

概要

海技大学校は、独立行政法人海技教育機構が管轄している省庁系大学校です。所在地は、兵庫県芦屋市西蔵町にあり、港から近い立地となっています。最寄り駅は、阪神電気鉄道本線の打出駅で、駅から南方向へ歩いて13分くらいの位置にあります。

修得課程およびコースは、海技専攻課程(海上技術コース、海技士コース)・船舶運航実務課程(運航実務コース、水先コース、海事教育通信コース)・特別課程(船舶保安管理者コース、外航基幹職員養成コース、国際協力コース)で構成されています。

また、海技大学校は、2年間芦屋で学び、その後1年から1年3ヶ月(※コースによって期間に違いあり)の乗船実習を行います。その実習が終わったら、海技国家試験を受験し、海技士の資格を取得する流れとなります。

海技大学校の入学者は、海事関連で働く既卒者や、海技短期大学校などの海事関連学校の卒業生が大半を占めているのが特徴です。仕事をしながら海技士を目指せるよう通信教育も行っています。

省庁系大学校は全国に複数ありますが、海の分野に関する「大学校」という名称がついているのは、芦屋市にある海技大学校のみとなっています。

参考
学校紹介|独立行政法人 海技教育機構

BluePeter|独立行政法人 海抜教育機構

歴史

海技大学校の歴史は古く、1945年4月までさかのぼります。当時、運輸通信省の所管により、現在の神戸市東灘区に前身の「海技専門学院」が設置されたのが始まりです。

戦後の混乱の中、施設の移転を神戸界隈で幾度か繰り返し、1955年には運輸省(当時)の改正もあり、芦屋市に移転。1961年には、校名を「海技大学校」へと変更し、時代の流れとともに施設の充実を図ってきました。

2001年1月には、海技大学校の管轄が運輸省から国土交通省になりましたが、同年4月に管轄を中央省庁等改革基本法により独立行政法人へ移行。2006年4月には独立行政法人海員学校と統合し、海技大学校の管轄が独立行政法人海技教育機構となっています。近年では、水先教育センターの設置や独立法人行政法人航海訓練所との統合も図りました。

参考
沿革|独立行政法人 海技教育機構