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2020年から実施される教育改革で、大学入試において、従来の「センター試験」が廃止され「大学入学共通テスト」が始まります。このテストでは包括的な英語の能力を測る”英語4技能評価”が導入されます。その影響もあり、大学によっては、すでに英語4技能を測定できる外部検定試験を入試に取り入れているところもあるようです。そこで今回は、大学によく使われる外部検定試験と、実際に取り入れている大学についてご紹介します。
もくじ
「英語4技能」とは?いま大学入試で注目される理由
英語4技能とは、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4つのスキルを指します。従来の教育では基本的に「読む」「聞く」技能に特化していました。ところが、国内外でのグローバル化への対応、また2020年に予定されている東京オリンピック・パラリンピックに伴う多くの外国人訪日客に備えようという意識もあり、文部科学省は2020年を「ターゲットイヤー」として、これまでよりもコミュニケーションを重視した英語教育にシフトしようとしています。こうした影響を受けた結果、2020年から「大学入学共通テスト」が実施されると同時に、英語4技能を測定する外部検定試験の入試への導入が本格化します。さらに2024年からは外部検定試験に一本化される動きもあるようです。
外国語能力の指標”CEFR”と、大学で使える外部検定試験
実際に、文部科学省の資料では、大学入試で利用される外部検定試験がいくつか示されており、大学によって採用する試験は異なります。複数の試験を採用するため、受験者のスコアが各試験の点数に依存しては、適切な評価ができなくなってしまいます。そのために用いられるのが「CEFR(セファール)」という指標です。
“CEFR(セファール)”とは
CEFR(セファール)とは、主に欧米で普及している外国語のコミュニケーション能力を表す国際基準規格です。レベルは A1、A2 、B1、B2、C1、最高レベルのC2が設けられています。日本で普及しているTOEICや英検も、スコアに対応するCEFRのレベルが定められています。大学入試では、外部検定試験を共通の基準で測るために、このCEFRという指標が用いられる予定です。