社会教育主事とは?仕事内容や資格取得の方法を紹介 - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 2

社会教育主事の年収

気になる社会教育主事の年収ですが、前述した通り、地方公務員として採用されるため、地方自治体の給料表に従うことになります。総務省が発表している「地方公務員給与実態調査」によると、2018年度の平均給料月額は、36万円ほどとなっています。しかし、地域によって年収は異なり、年齢によっても差が生じてきます。

参考

平成30年地方公務員給与実態調査結果等の概要|総務省,p6

社会教育主事に向いている性格とは

社会教育主事は学びのコーディネーターと前述しましたが、性格の向き不向きなどはあるのでしょうか。社会教育主事は、社会教育に関する専門的な知識や技術についてアドバイスをする立場であるため、教育に関する専門知識を持ち、人とコミュニケーションを円滑にできる人が向いているといえるでしょう。ほかには、地域社会の発展を願い、子供から高齢者までさまざまな人々と積極的に関わっていく姿勢も求められます。

常に国内や世界の新しい情報についてアンテナを張り、企画立案が行えるような想像力豊かな性格の持ち主は、社会教育主事に向いているといえます。また、事務作業などのデスクワークだけでなく、活動的に動き回るフットワークの軽さも求められるでしょう。

社会教育士との違いについて

文部科学省は、2018年に「社会教育主事養成の見直し」を発表しました。それにより、2020年4月1日から、社会教育主事講習や大学で養成課程の修了証書を授与された者は、「社会教育士(講習)」または「社会教育士(養成課程)」と称することができるようになりました。社会教育士は、社会教育主事とは別になりますが、双方が協力しながら地域支援に取り組んでいくことになります。

参考

社会教育主事講習等規程の一部を改正する省令の施行について(通知)|文部科学省

「社会教育士」には、講習や養成課程の学習成果を活かし、NPOや企業等の多様な主体と連携・協働して、社会教育施設における活動のみならず、環境や福祉、まちづくり等の社会の多様な分野における学習活動の支援を通じて、人づくりや地域づくりに携わる役割が期待される。また、これらの活動に際しては、地域の実情等を踏まえ、社会教育士と社会教育主事との連携・協働が図られることも期待される。

(引用元:生涯学習・社会教育関係Q&A|>静岡県