就職活動で評価される小論文のチェックポイント
就職試験で課題として小論文がある場合、企業側はどのような点に着目して評価を行うのでしょうか? ここでは、着眼点として注意したい5つのチェックポイントを見ていきましょう。
相手を納得させられるか
就職試験の小論文は、企業側からテーマを決められることがほとんどです。そこで求められることは、読んでいる側の人間を納得させられる内容になっているかということです。
- 客観性が高いこと
- 信頼性のある根拠に基づいていること
- 主張に一貫性があること
の3点が最大のポイントです。主観性が強いと小論文ではなく作文になってしまいますし、一貫性がない主張だと、「何を言いたいのか分からない」という結果になってしまいます。
自己PRになっていないか
小論文で自分の経験を踏まえて主張を述べることはとても良いポイントですが、単なる自己PRになってしまうと、評価としては減点の対象になります。小論文は意見や主張を述べるべきものであって、自己PRをする場ではありません。「こうしてみたい」というような希望的観測ではなく、事実に基づいて「こう思う」という構成にしなくてはいけません。もし自分の経験を述べるのであればたくさん挙げることは控え、1つに絞って文章を展開していく方がいいでしょう。
論理的な文章になっているか
小論文に求められるのは感想ではありません。どちらかというと、説明文に近いものがあります。そのため事実と意見の区別をはっきりとさせ、客観的な視野でテーマを捉える必要があります。小論文には、論理的な文章=相手に分かりやすく伝える文章が求められるため、内容を構成していくことも大切なポイントです。
正しい言葉遣いができているか
ビジネスマンとして最低限守らなくてはいけないマナーの一つに、正しい日本語の使い方があります。
- 若者言葉に代表される造語
- 「ら」抜きことばなどの間違った日本語
- 意味をはき違えて使用している語句
などについては、減点の対象になります。ここで採用者が見ているのは、入社後に仕事を遂行する上で必要なスキルが身についているのかということです。いくら素晴らしい意見を持っていても、その意見を伝える日本語のスキルがなければ意味がなくなってしまいます。
日本語はとても難しい言語です。普段の生活から正しい言葉遣いに気を配るようにしましょう。
客観的な視点で書かれているか
客観的な視点とは、裏付けとなる客観的な根拠を基に意見を述べることができているかということです。
客観の対極にあるのは主観です。自分の意見だけを述べるのは主観的な文章であり、小論文ではなく作文になってしまいます。与えられたテーマに対する事実に基づいた根拠を挙げ、その点について自分はどう考えるのかということをベースに文章を組み立てましょう。
まとめ
小論文は通常の教科の勉強とは異なり、日々の積み重ねが表れるものだといえるでしょう。日ごろから新聞や本を読んだり、ニュースに触れておくのも小論文を書く上で非常に有効な方法です。一朝一夕でできるようになるものではありませんので、少しずつ積み重ねていくようにしましょう。
参考
勝てる小論文の書き方 就活生が知っておきたい構成の流れとポイント|就活の未来
就活における小論文のテーマ例と書き方のコツ4つ|キャリアパーク【就活】
【小論文の書き方|就職編】知っておきたい構成のポイント|就活の未来
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