近年では大卒求人倍率が上昇し、学生の売り手市場が続いています。希望する採用人数を確保できないといった企業も出てきているほどですが、就職活動が安易になったという訳ではありません。企業側としてはより優秀な人材の確保をしたいと考えるのは当然で、そのためには画一的な就職試験だけではなく、学生の「人」を知ることができる小論文を就職試験として課す企業も少なくありません。
小論文に苦手意識を持っている学生は多く、ほかの勉強はできても小論文はどうしても苦手だということも珍しくありません。しかし小論文は、就職試験の中でも自分をアピールできる絶好の機会です。ちょっとした書き方のコツを覚えれば、採用担当者に評価される小論文を書けるようになるはずです。
この記事では、就活に生かすことのできる小論文の書き方について、そのコツやポイントをご紹介します。
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もくじ
就職活動の小論文をうまく書くコツ4選
就職試験の小論文を書くときには、4つのポイントに注意するとうまく書くことができます。
構成を頭の中で意識しながら書く(PREP法)
小論文を上手に書くには、いきあたりばったりで書いてはいけません。書く前にきちんと構成を練らないとまとまりのある文章が書けません。構成を練る際に使用してほしいのが、以下のPREP法です。
P | POINT | 結論やポイントを先に述べる |
---|---|---|
R | REASON | 結論に達した理由を述べる |
E | EXAMPLE | 具体的な例を挙げる |
P | POINT | 最後に全体をまとめて再度結論を述べる |
この構成を覚えておくだけで、小論文のクオリティは格段に上がります。またPREP法は小論文だけではなく、入社後のプレゼンや報告などにも生かすことができます。
「経験」と「考察」の二部構成にする
小論文を書くときには、1つのテーマに対して「自分がしてきた経験」と「テーマに対する考察」を分けて、二部構成にする方法がおすすめです。経験と考察はともするとごっちゃになってしまいがちで、この2つが混合してしまうと文章にまとまりがなくなり、一貫性を失ってしまいます。経験は経験として客観的に述べ、その経験を基にした考察を述べる……というパターンを作ってしまうのが良いでしょう。
自分の意見を言い切りの形で書く
小論文は感想文ではありませんので、「~だと思う」というような曖昧な語尾は適していません。「~です」「~ます」というですます調や、「考える」「考察する」といった言い切りの語尾にするよう心がけましょう。
「分からない」「意見が違う」はNG
自分の主張を述べる小論文では「分からない」という表現を使用していはいけません。テーマが予想違いのものであったり、自分のよく分からない分野のものだったりしても、「分からない」という表現は使わないようにしましょう。
また、テーマに対して全く違った意見を述べるのもいけません。テーマに沿って意見を述べることができるよう心がけてください。
就職活動の小論文に多いテーマは?
就職試験の小論文には、出されるテーマの頻度などからちょっとした傾向が見られます。ここでは、小論文のテーマとして出されることの多い例を4つピックアップしてみます。
自分の将来に関すること
- どのような人になりたいか
- 入社してやりたいこと
- 〇年後の自分
- やってみたい仕事
過去の経験に関すること
- 学生時代に打ち込んだこと
- 自分にとって一番感動した経験
- 乗り越えた困難
- 学生生活で得たもの
志望職種や企業に関すること
- (希望する企業)の強みとは
- 営業職についてどう思うか
- 〇〇になるにあたって心がけたいこと
- 売り上げ向上のための策
時事問題に関すること
- 最近のニュースで感じていること
- 社会問題についての解決策
- 「働く」とは? 「幸福」とは?
- 好きな音楽や本について
就活の小論文をうまく書くコツ、そしてよくでてくるテーマについてご紹介してきました。次のページでは、評価されるチェックポイントをご紹介します。チェックポイントがわかっていれば、それに沿った小論文を意図的に書くことができるので、高い評価に繋がりやすくなるでしょう。