学校の成績を上げたいとき
学校の成績を上げるためには、テスト対策が欠かせません。多くの高校では定期テストを行っているはずなので、各学期に中間・期末テストがあるという前提で解説します。なお、勉強の習慣がついていない子供は前段の取り組みから始めるようにしてください。
予習・復習のスケジュールを一目見て分かるようにする
テスト勉強で子供の心が折れがちなのは、テスト範囲がとても広いからです。その広いテスト範囲のすべてを総復習しなくてはならないため、だいたいテスト勉強が間に合わなくなってしまいます。
一方、ある程度成績のいい子供は日常的に予習・復習をしています。常にテスト範囲のうちどこかしらの部分を勉強していることになります。そのため定期テスト前には苦手な部分に力を入れた勉強ができ、効率がいいのです。
つまり、テスト勉強を楽にするための近道は授業の予習・復習だということです。しかし、どの授業で予習が必要で、どの授業を復習しておくと次の授業が楽か、しっかりと把握できている子供は意外と少ないものです。1週間の授業の時間割を用意して、チェックしてみましょう。
まずは予習が必要な教科です。一般的に、英語や国語は予習しておくことを求める教師が多いです。英語であればテキストの単語の意味を調べておくこと、国語であれば教科書を一読して漢字の読みや単語の意味を理解しておくことで授業がスムーズに進むからです。
このように予習が必要な授業の時間割を○などで囲ってみましょう。○で囲まれた授業がある日の前日は、予習するための時間が必要な日です。
次に、復習をしておいた方が楽な授業を△などで囲ってみましょう。小テストをこまめに行う教師の担当する授業や、数学のように宿題が出たりする授業です。この△で囲まれた授業のある日の少なくとも前日には、前の授業の復習をしておく必要があります。
このように予習・復習のスケジュールを可視化しておくと、勉強のリズムがつかみやすくなります。予習・復習が必要ない日は、自分がやりたい科目の勉強に充てられるということも分かります。ぜひ一度1週間の予習・復習スケジュールを見直してみてください。
テスト勉強のスケジュールはテスト2週間前から作る
毎日の予習・復習スケジュールとは別に、定期テスト前にはテスト勉強用のスケジュールを作りましょう。多くの学校ではテスト前の部活休みは1週間前から始まるかと思いますが、2週間前から部活ありの前提で勉強スケジュールを組むことをおすすめします。なぜかというと、1週間でテスト範囲をすべてカバーするのは、とても勉強が得意な子供以外はかなり難しいからです。
このスケジュールを作るとき、普段の予習・復習スケジュールが役に立ちます。例えば週に2日は勉強時間が予習・復習でつぶれてしまうことが分かっていれば、テスト勉強には残りの週3日+休日しか使えないということになります。
また、普段あまり予習・復習の機会がなく、かつ覚えることが多い理科・社会は、暗記ノート作りなどの作業が意外とたくさんあります。早めに着手しておきましょう。
前の学年や中学から復習しよう
それまで勉強の習慣があまりなかった子供の場合、現在のテスト範囲でつまずいていると思いきやそれよりも前の段階で分からない箇所が出てきていることがあります。苦手分野の把握にも役立つので、高校入試レベルの問題からざっくりとおさらいすることをおすすめします。
指定校・一般推薦を狙いたいとき
続いては進路を見据えた話です。大学・短大・専門学校など、指定校推薦・一般推薦で進学を希望している場合はどうでしょうか。
推薦入試はライバルの有無を確認する
推薦入試のうち、指定校推薦は学校からの推薦がもらえるかどうかが鍵になります。特に学校で枠が決まっている指定校推薦の場合は注意が必要です。募集枠が複数人のこともありますが、学年で1人だけということもあるからです。
指定校推薦は、1年生のときからその枠を狙っている生徒もいます。1人の枠の奪い合いになって推薦がもらえなかったときは受験方法を見直さなくてはいけません。進路指導のタイミングなどで推薦を希望していることを早めに学校に伝えておくようにしましょう。
学校の予習・復習をおろそかにしない
一般推薦入試の場合でも、学校の成績は重要です。つまり定期テスト対策をしっかり行う必要があるので、前段の「学校の成績を上げたいとき」などを参考にしつつ日々の予習・復習を大切に勉強を進めてください。
成績以外の条件の満たし方を考えておく
成績以外に課外活動・ボランティアなどの実績を求める学校もあります。どのようにそれらを満たすかは早めに検討しておきましょう。
センター試験・共通テスト対策もしておく
推薦入試にセンター試験を課す大学も増えています。2021年1月からは大学入学共通テストに移行することが予想できます。そちらの対策もしておきましょう。センター試験対策をしておくと、推薦入試がうまくいかなかった場合も受験方法の幅が広がるので安心感にもつながります。