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保険関連に携わることがない方にとって、アクチュアリーという言葉は、あまりなじみのない言葉でしょう。実際にアクチュアリーとして働いている方でも、大学3年のときに初めて聞いたという経験談もあります。
実はアクチュアリーを知らないという方であっても、実はアクチュアリーの仕事にいつも支えられていることがあるものです。今回はそんなアクチュアリーの仕事内容や年収、必要な資格を解説していきます。
もくじ
アクチュアリーになるには
アクチュアリーは日本語で「保険数理人」や「保険計理士」。数理業務の専門家のことです。アクチュアリーの歴史は意外と古く、生まれたきっかけは17世紀ごろ、イギリスで初めて「生命保険」が生まれたときのようです。
この生命保険事業を開始するにあたって、当時のイギリス社会の死亡率を確率論・統計学などを用いて解析し、毎月の支払額や掛金率を算定する専門家たちが誕生しました。彼らこそが世界で最初に「アクチュアリー」と呼ばれた人々です。
(引用元:アクチュアリーについて|日本アクチュアリー会)
日本で初めて生命保険が生まれたのは1880年。そこから時代とともに生命保険会社が発展し、それをアクチュアリーは支えてきました。
アクチュアリーは保険だけでなく、年金・共済関連の仕事でも活躍。各企業の資産運用をサポートしています。
アクチュアリーの仕事内容
アクチュアリーは、未来に起こる出来事の発生確率を計算し、起こってしまった出来事の影響を軽減するために必要な備えについて考えるのが仕事です。アクチュアリーの仕事をしている方は過去を見つめながら未来を見ているのです。
では、アクチュアリーはどうやって未来に起こる出来事を予想するのでしょうか。
保険関連の情報収集
アクチュアリーはあらゆる情報を収集します。生命保険に携わるアクチュアリーは、各年代や職業、性別ごとの死亡率や疾病率、自殺率などのデータを集めます。損害保険の場合は、事故率や交通事故での死亡率やけがをする可能性、天候、災害確率など損害保険に関する資料を確かめることも大切です。
また、保険事故や解約率についてもデータを集め、後に役立てます。必要な情報をできるだけ多く収集することによって、予測がより正確なものになります。
保険関連や政治・経済のデータ分析
集めた保険関連資料や政治・経済のデータを照らし合わせ、分析します。どれだけたくさんのデータを集めても、分析をしなければ役に立ちません。アクチュアリーは蓄積・収集されたデータの中から、関連するものを抽出し分析します。
データは時代によって移り変わるものです。既にあるデータの正確性も確かめる必要があるでしょう。また、分析したデータについて冷静に判断できるかどうかも重要です。
確率論・統計学を用いて将来起こりうる出来事の予測
アクチュアリーは確率論や統計学を基に将来起こりうる出来事を予測します。その結果で、保険の支払い金額や掛金率が決定されます。保険商品の多くが年齢や病歴の有無に応じて支払い金額が異なるのは、このためです。
アクチュアリーが分析したデータや予測した未来は、新商品の開発や企業の健全性向上にも役立ちます。