CA(キャビンアテンダント)の仕事内容
CAはどんなことをする仕事なのでしょうか。具体的な仕事内容をご紹介します。
乗客サービス
CAは航空機に乗り、乗客に機内サービスを提供するのが主な仕事になります。
機内サービスには、飲み物や食事の提供、機内販売、到着地の案内のほか、子供やケアが必要な乗客への対応など細かな配慮が求められます。長時間のフライトを快適に過ごしてもらうためのサービスを提供するのがCAの役割です。
機内の保安業務
機内サービスだけではなく、乗客の安全を守ることもCAの重要な業務です。CAは、搭乗ゲートから座席への案内、機内の安全確認、緊急時の対応などの業務を担っています。
CA(キャビンアテンダント)の年収・平均給与
1000人以上規模の企業に勤めるCAの、2018年度の平均給与は41.4万円です。賞与は平均140.6万円。賞与はその年の業績によって変わります。
CAの平均年収は、637.4万円です。賞与によって平均年収に差が出ることがあるようですが、500万円から600万円の年収は見込めると言えるでしょう。
参考
賃金構造基本統計調査 職種別 平成30年賃金構造基本統計調査 (1,000人以上規模の企業)
CA(キャビンアテンダント)になるための条件
CAは、機内サービスを提供するだけではなく保安業務も大きな仕事の一つになります。そのため、各航空会社では募集要項に採用条件を提示しています。CAになるために必要な条件とはどんなものがあるのでしょうか。ご紹介します。
身長制限
CA募集の際に身長制限を設けている航空会社もあります。エレミーツ航空では身長160cm以上、立ち上がってつま先立ちで腕を伸ばして212cmまで手が届くことを採用する条件としています。
参考
EXPERIENCE OUR WORLD AS PART OF YOUR CAREER REQUIREMENTS
これは、航空機内の乗客の座席の上に設置されている「オーバーヘッドコンパートメント」と呼ばれる荷物入れに手を届かせる必要があるからです。きちんと荷物が入っているかどうか、扉が閉まっているかどうか、離陸時や着陸時に確認するのもCAの役目です。
視力条件
視力にも条件があります。
裸眼またはコンタクトレンズ矯正視力が両眼とも1.0以上であること。
(引用元:募集要項|ANA Recruitment)
日系大手航空会社2社の募集要項にも視力条件は掲載されています。機内サービスで乗客が手を挙げているのを理解し、緊急時にも対応できるよう視力の良さは重要視されています。メガネは不可で、裸眼またはコンタクトレンズの使用が必要です。
水泳能力
外資系航空会社では、海上での緊急時着陸を想定して水泳能力を募集条件に明記している会社もあります。
タイ国際航空では、CAの募集要項に50メートルを止まることなく泳ぐことができることを条件としています。
参考
FLIGHT ATTENDANT QUALIFICATIONS/TRAININGS
航空会社によって違いはありますが、水泳能力を条件にする場合はたいてい50メートルから100メートル泳げることを条件にしています。海上での緊急着陸時には乗客の安全確保のために率先して動かなければいけないのがCAです。長距離を泳ぐことを想定し、水泳能力も試されているのです。
健康と体力
健康面でも一定の条件があります。
呼吸器、循環器、耳鼻咽喉、眼球、脊椎等が航空機乗務に支障なく、必要な体力を有し、心身ともに健康な方。
(引用元:職種別募集要項 既卒|JAPAN AIRLINES)
CAは、国際線であれば世界各国を日常的に移動する仕事です。長時間のフライトにも対応できるよう、健康状態は厳しく確かめられます。また、睡眠時間が不規則になるため睡眠時間を気にしないで働くことができる体力も必要です。
語学力
世界各国を移動するCAは、さまざまな言語を用いた乗客対応が求められます。そのため語学は必須条件。日系航空会社大手2社では、TOEIC600点以上の条件があります。英語だけではなく、ほかの国の言語を扱うことができればさらにいいでしょう。
外資系航空会社では、より高い英語力が求められる場合もあります。語学力もCAになるために必要な能力です。
参考
募集要項|ANA Recruitment
職種別募集要項 既卒|JAPAN AIRLINES