志望校が決まらないと悩む受験生必見!進路の決め方のヒント - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 2

原因別に対策を練って志望校を絞ろう

志望校 決まらない

志望校を決められない原因を踏まえて、それぞれに合った対策をしましょう。志望校が決められない子供が悩む原因は1つに限らず複数が相まっているため、対策も悩みの原因に合わせて多角的に考えることをおすすめします。

対策1:社会の仕組みや職業について知ろう!

将来の夢や職業が決まらないことを悩んでいる子供には、社会がどのような仕組みで回っているのか、どんな職業があるのかの具体例を提示してみましょう。とはいえ、身近な社会人である親や先輩のみが具体例を示すのがいいとは限りません。

「生徒は保護者や先輩の姿だけを見て、社会を想像しがちです。保護者の苦労などに視

点を置いてしまうと、生徒は将来に行き詰まりを感じ、人生を否定的に描いてしまいがち

です。多くの大人の話を聞き、人生にはさまざまな喜びややりがいがあることを感じさせ、働くことに前向きなイメージを持たせることが重要だと考えます」

(引用元:View21|Benesse教育研究開発センター,P13 探究活動と職場体験を融合し自らの将来を描く力を育む 京都府 京都市立大宅中学校

つまり、情報収集する場合は広範囲の視野を持っていることが、より良い結果を生むことになるということです。

自分で調べてみる機会を持つのにおすすめの本があります。まずは、子供自身がどんな職業があるのか調べてみるとよいでしょう。

また、自分の職業適性を調べるサイトを活用するのもおすすめです。

参考

将来の夢診断!あなたに合ったキャリアを探してみよう|マイナビ学生の窓口

自分にぴったりフィットする仕事がわかる!進路がわかる!|未来フィットネス

やりたいことを見つけよう!|スタディサプリ進路

文部科学省では企業に対して職場体験ができるように協力を求めているため、学校や家庭で子供に職場体験の機会を用意しましょう。

対策2:学校について調べよう!

学校・学部・学科などの情報を知らないことを悩んでいる子供は、ネガティブな固定概念を持っています。そのため、「嬉しい!」「楽しい!」というポジティブで心地よいと感じる領域を増やしてネガティブ思考から解き放つ必要があります。

つまり、志望校を決める場合は「あの学校に通えたら楽しそう!」という気持ちを持たせることが大切なのです。

そのためには、進学先にどのような学校があるのかを調べてみましょう。方法としては2つあります。まずは、ネットや本で調べる方法です。

参考

学校を調べる|Benesseマナビジョン

もう1つの方法は、学校見学や文化祭などのオープンキャンパスに行くことです。

参考

オープンキャンパスに行こう!|大学受験パスナビ

中学校、高校、大学、専門学校とそれぞれの学校で公開されている日取りが異なりますので、事前に調べておくと安心です。

対策3:人生の先輩の意見を聞いてみよう

初めて進路を決めることに悩みすぎる子供には、人生の先輩の意見を聞くことをおすすめします。例えば、憧れの人や志望校の在学生などは、過去に同じように悩んだ経験者として興味を持って話を聞くことができるでしょう。

先生に相談してみるのも良い方法です。先生は多くの悩める子供に進路指導をしてきた経験が豊富なので、さまざまな悩みへの対策ができるプロフェッショナルです。

子供にとって人生の先輩はたくさんいますが、母親が関与するときは注意が必要です。

母親から生徒への否定的関与と、生徒の悩み、受験後の振り返りの関係を調べたとこ ろ、否定的関与が多いほど、 生徒のイライラや家族への反抗的な態度が多くなっている ことが分かった。反対に、否定的関与が少ない方が、受験期を経て、精神的に強くなったという生徒が多い傾向が見られる。

(引用元:View21|Benesse教育研究開発センター,P29 資料 悩みと不安の高校受験―振り返れば自分が成長するきっかけに―

つい口を出したくなるのは親として仕方ないことですが、焦らずに対応しましょう。志望校はあくまでも「仮目的」でよく、志望動機が早い段階で確定している必要もないのです。時間とともに変化することを受け入れて、子供の長所に目を向けることが肝心です。

対策4:全国模試を受けて自分の学力レベルを知る

自分の学力レベルを知らない場合は、全国模試を受けてみましょう。模試を受けるのは面倒だ、良い成績をとれない模試を受けるよりも勉強時間に充てた方がいいと考える子供がいますが、東進ハイスクールでは模試を受ける意義を次のように説明しています。

模試を受けるのには大きく3つの意味・理由があります

(1)現在における自分の位置を確かめることができる

(2)自分の勉強における穴を発見することができる

(3)他の受験生と一緒に模試を受けることによって試験本番の雰囲気を味わう

(引用元:2015年5月4日 模試を受ける意味について|東進ハイスクール 吉祥寺校

模試は年間で何度もありますので、学習スケジュールに組み込むことをおすすめします。模試で成長を感じることができれば、短期的な目標達成の積み重ねに役立てることができるため、効率的な学習を行うのにとても良い機会です。