高校生の子供を勉強に向かわせるために親ができることは
高校生の子供を勉強に向かわせるために親ができることは限られています。そこで重要になってくるのは、いかに親御さんが自分にできることを理解して子供が自然に机に向かう環境を作ることができるかです。
無理に勉強させない
上記でも説明しましたが、勉強に対してやる気がないからといって無理やり勉強させることはやめましょう。
やる気は自分の中から内発的に出てくるものであり、取り組んでいるうちに自然と上がってくるものです。勉強を始めたタイミングは集中力が散漫かもしれませんが、そのうちに自然と集中力も上がります。
もし、勉強にやる気がないというのであれば、それは勉強が今の自分に必要ないと思っているからです。受験勉強に関して、将来思い描いている自分とは関係ないと考えている子供も多いです。
親としては、ただ勉強を強制させるのではなく、将来のためになぜ勉強しなければいけないのかを子供と一緒に考えてみてはどうでしょうか。
時間を区切って勉強させる
子供の周りには誘惑してくるものが多いです。最近だとスマートフォンが原因で勉強時間が削られているという悩みもよく聞きます。
そのため、時間を区切って勉強をする必要性が出てきます。子供は学校で頭をフル活用させることも多く、家に帰ってくるとだらけてしまうことも多いでしょう。ある意味で、だらけている時間もストレス解消の1つなので、いったん遊ばせてあげることも大切です。
しかし、ずっと遊んでいると一生そのままになってしまうので、どこかで区切りをつけなくてはいけません。
たとえ短時間ずつでもスマートフォンを見ることが重なると、勉強時間が確保できなくなることがあります。そのため、しっかりと時間を分けて勉強時間を確保するようにするといいです。
時間を分けるために重要なのが、生活リズムです。夜遅くに寝る子供によっては「勉強は夜やればいいや」と思ってしまい、結果的に勉強せずに寝てしまうこともあります。そのため、早めに寝ることを約束として早めに勉強させるといいでしょう。
人間の集中力はなかなか長期的に持続しないものです。定期的に区切って勉強とリフレッシュの時間を入れることで集中力は持続するので、親御さんがうまくスケジュール管理してあげるだけでも勉強の質は変わります。
物で釣らない
物で釣るのは基本的に不適切な行為です。褒めるということに関しては問題ありませんが、褒め方を間違えてはいけません。
言葉で褒めてあげるということは子供にとって単純に嬉しいことです。そのため、どんどん褒めてあげましょう。しかし、ご褒美をあげるのは子供を喜ばせる反面、少しデメリットがあります。
一度物をもらうと勉強することが目的ではなく、ご褒美をもらうことが目的になってしまいます。これによって、ご褒美がなければ勉強できない子供になってしまう恐れもあります。
「テストでいい点数を取ったらご褒美をあげる」という方法を使って子供を勉強に向かわせることは得策ではありません。
もし、ご褒美をあげたいというのであれば、短期的ではなく長期的な間隔でのご褒美なら子供もご褒美の感覚に慣れる可能性が低いため、年間目標などの形でご褒美をあげるようにしましょう。
見守るスタンスが大事
親御さんがあまり深入りすることはよくありません。できるだけ見守るスタンスくらいがちょうどいいです。
そうすると子供の方からテスト勉強などの質問をしてくる時もあります。そうしたときに親として、答えてあげて子供が勉強を円滑に進められるようにサポートしましょう。
親が頼りになる場面では子供はしっかりと頼ってきます。そういったときにはしっかりと対応できるようにし、それ以外は放置してあげましょう。
また、思うように勉強が進まないようならうまく気分転換を促してあげましょう。ちょっと散歩したり、おやつを食べたりするだけでもリフレッシュになり、勉強に集中できるようになるということもあります。
子供が勉強に向かっているときはそっと見守り、子供が悩んでいるときに手を差し伸べる程度の距離感を持っておくことが大切です。
終わりに
今回は勉強しない高校生を勉強に向かわせるために親がすべきことをご紹介しました。子供の勉強に対する意識は内的要因と外的要因に由来します。
親は外的要因となってしまう存在でもあるので、接し方に注意しなければいけません。子供にとって邪魔にならないようにうまく勉強に対する意識を変えてあげることが大事です。
今回ご説明したことなどを参考にうまく子供のやる気を出すようにしましょう。
参考
第 16 回 21 世紀出生児縦断調査(平成 13 年出生児)の概況|文部科学省
高校生男子はなぜこんなに勉強しないのか?勉強させる前に知っておきたい原因と対策|おかん塾
子どもが勉強にやる気のない時、親がするべき2つのこと・してはダメな3つのこと|西原塾: 落ちこぼれ中学生・高校生のための個別指導塾
【塾講師がこっそり教える】なかなか勉強しない中学生・高校生の対処法|学びのブログ