国際教養学部で勉強することのメリットはあるの?
①英語で文献を見る癖がつく
英語で論文を書くため、英語で文献を探す癖がつきます。
「それのどこがいいのか」と思われるかもしれませんが、Google Scholarなどで見られる英語の文献は非常に多いように思います。海外の公的機関のレポートも英語のことがほとんどです。
「うわ!無理!英語!」となる前に「英語であるなら、なんとかなるな」と思えるようになったのは国際教養学部の強みです。
そのため、交換留学中も比較的英語のレポートに苦労しなくて済むと思います。
②多様性のある環境
4年生の頃、帰国子女の同級生ととある記事のことが話題になりました。
国際教養学部という階級社会で生きるということ《川代ノート》 | 天狼院書店
彼女は「え、本当に帰国子女とか留学生に気が引けてるの?」と言ってきました。
ん??「純ジャパ」的にはこんなに気にしてたのに、そっちはそんな反応!!!
と私も驚きました。
正直、その子は帰国子女でいつも授業中の発言が活発だったので、「どんな子なんだろう」と仲良くなるまで「純ジャパ」が萎縮してしまうような相手でした。
ですが、色々な国を転々としていた彼女だからこそ、日本語やその文化に苦労したり、アイデンティティに悩んでいたり、複雑な事情を抱えていたのです。
そして、私は、無意識に「留学生や帰国子女は違う生き物」「「純ジャパ」の私は日本の教育だけで頑張ってきた!」と思い込んでいたことに気づかされたのです。
何を持って自分が「日本的」と考えているのか。これは海外留学だけでは考えられないことかもしれません。「純ジャパ」という概念を考えるきっかけになる多様性の溢れる学部だったと思います。
終わりに:「国際教養学部」での後悔と満足
ということで、自分の学部を振り返ってみましたが、卒業してしばらくして感じることは、学部の文化は好きだったけれど、専門性が身につかなかったことを後悔する卒業生が多い(みっちゃん調べ)ということです。
現に在学中の交換留学先に転入してしまう人もちらほらいたくらいなので、リベラルアーツの大学で学びたいのであれば、そのような留学先も検討したり、複数の分野に興味がある場合は、一応はどれかひとつについて専門の勉強をする日本の大学に入ったりすることをお勧めします。
が、「日本出るのまだ怖いなあ」「親を説得できないなあ」という方には、ちょうど良いかもしれません。多様性あふれる学部の環境は、少しはショック療法になるでしょう。
かつての私のように。。。