学生が起業するメリットとデメリットとは?起業の実践法も - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 2

学生起業のデメリット

ビジネスで損をする

起業して事業を進めていけば当然、事業で損をする可能性もあります。資金調達をしてから、事業を始めれば、事業に失敗して借金を抱えてしまうかもしれません。学生ができる仕事といえば、アルバイトくらい。毎月大金を稼げるわけではありません。大金を借りてしまえば、社会人になってから返済する必要も出てくるでしょう。一方で事業を成長させることができれば、それに応じた利益を得られるかもしれません。

起業の真似ごとに終始する

よく言われるのは「起業家になりたい人」と「起業したい人」の違いです。前者は、それらしいアイデアでビジョンを語り、資金を集めて、オシャレなオフィスを借りることで満足してしまう、起業を「ファッション」にしている人たちです。しかし、起業家にとって重要なのは、ユーザーの求めるニーズを満たす商品・サービスを開発して、より多くの人々に提供することを追求すること。資金調達やオフィスは手段に過ぎません。そういった「起業家をやりたい人」でなければ、単なる起業の真似ごとになってしまい、時間とお金を浪費することにもなりかねません。

学生らしい過ごし方ができない

起業は社会人になってからでもできます。高い学費を払って学校に通っているのであれば、学業に専念することも大切です。起業して事業が成長していけば、経営に奔走して自由な時間を取りにくくなってしまいます。専門の研究テーマを深めたり、アルバイトをして部活動や飲み会を仲間と楽しんだり、長期休暇にバックパッカーで世界一周に行ったり、学生の時分にしかできないことに時間を注ぐことも長い人生で見れば、自己成長につながるでしょう。起業を視野に入れながら、学生時代は準備期間として捉えて過ごし、自分にとって最適な起業のタイミングを見定めてもいいでしょう。

起業の実践法

リスクを抑えて始める

在庫を抱えるビジネス、ある程度の初期投資を必要とするビジネスは、事業がうまくいかなかった際に抱える損失が大きくなってしまいます。損失が生まれないようになるべくリスクを抑えた状態で起業しましょう。例えば、ウェブサイト制作や宿題代行、アプリケーション開発などです。学生本人が提供できるサービスであれば、外注せず自力でサービスを提供できます。スタートアップの際には、専門的な会計や法律に関する知識も必要最低限でかまいません。独学で学ぶよりも、事業規模に合わせて専門家に力を借りながら進めることもできるのです。

好きなことでマネタイズを目指す

起業は、自分の興味関心のある分野でマネタイズ(収益化)を目指しましょう。興味のない分野では、情熱を持ち続けて、会社を運営することは難しくなってしまいます。自分の好きなジャンルでどうすればマネタイズできるかを考えましょう。アイデアを出すことができたら、実際に行動してPDCAサイクルを回していきましょう。