【新潟大学】著名な卒業生8人の経歴を紹介!政財界の著名人も - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 2

新潟大学出身の文化人

イラストレーターや学者など、文化のジャンルで活躍している卒業生もいます。ここでは、文化人というテーマで2名の著名人をご紹介します。

黒井健さん

小学校の国語の教科書でおなじみの『ごんぎつね』の絵を描いている、絵本作家でイラストレーターの黒井健さんは、新潟大学教育学部美術科を卒業しています。

大学卒業後は、学習研究社幼児絵本編集部に入社し、約2年間絵本の編集に関わります。その後、1973年よりフリーになり作家活動を本格的に開始しました。代表的な絵本作品に『手ぶくろを買いに』(偕成社)、『猫の事務所』(同)、『かさじぞう』(童心社)などがあります。

2003年には山梨県清里に「黒井健絵本ハウス」を開館し、原画を公開しています。色鉛筆で描かれた柔らかいタッチの原画を間近で見ることができると人気。2010年には新潟市立中央図書館こどもとしょかん名誉館長に就任しています。

鈴木厚人さん

物理学者で、現在岩手県立大学の学長を務める鈴木厚人さんは、新潟大学理学部物理学科を卒業しています。

大学卒業後は、東北大学大学院理学研究科修士課程、博士課程を修了します。その後、高エネルギー物理学研究所助手・助教授、東京大学理学部助手、東北大学理学部・大学院理学研究科教授を歴任し、東北大学名誉教授、高エネルギー加速器研究機構名誉教授に就任しました。

2002年にノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊さんの愛弟子であり、ニュートリノの観測実験では主要なメンバーとして貢献しました。専門分野は素粒子物理学とニュートリノ天文学で、日本物理学会会員、ロシア科学アカデミー外国人会員です。

2005年には素粒子物理学における貢献が評価され紫綬褒章が贈られています。また、基礎物理学賞ブレイクスルー賞など、物理学、ニュートリノに関する受賞歴を持ちます。