大学入試改革について覚えておきたいこと
今回実施される大学入試改革において、記述式問題の導入、英語の4技能が評価という点の他に、個別大学試験において「多面的総合的評価」というものが導入されます。多面的総合的評価とはどういうものか、そして、今回の大学入試改革が及ぼす影響について説明します。
調査書の内容も大学側の判断基準に
推薦入試やAO入試で重視されてきた調査書、志望理由書、小論文、面接などが一般選抜でも各大学の必要に応じて課せられることになります。また逆に、学校推薦型選抜、総合型選抜でも学力評価が重視されることになります。つまり、入試形態にかかわらず、調査書が重視されます。調査書には、学校の成績はもちろん、課外活動(部活、委員会、ボランティア、資格・検定試験)などが記載されるため、高校時代に多様な経験を積むことがポイントになります。
中学受験の入試内容にも影響
今回の大学入試改革では、知識、技能に加えて、思考力、判断力、表現力も重視するという傾向に変化にします。それを受けて、中学受験における入試問題への影響もあり、最近の中学受験では問題文が長文化する傾向があります。長い問題文を読み解く力、解答の方向性を判断する力、分かりやすく表現する力が試されていると言えるでしょう。
大学入試改革が目指すものを知り、正しく対応しよう!
大学入試改革に沿った大学入学共通テストが始まるのが、2020年度。新しく始まるテストについては不安も多いかもしれませんが、事前に方向性が示されているので、それを十分理解し、受験対策をしましょう。
とりわけ、英語4技能のテストは高校3年生の4月~12月の間にのみ受けられると決まっているので、準備は早いうちから行うことができます。また、調査書では高校生活の多様な活動が記載されますので、高校生活をいかに過ごすかがポイントとなります。大学入試改革に備えて、早速今から準備を始めましょう。