費用を抑えて留学ができるおすすめの国5選
フィリピン
アジアで英語が学べる国として人気が高いのが、フィリピンです。第一言語はタガログ語ですが、公用語は英語。義務教育の段階から英語を学び、授業も英語で受けているため、国民の英語力の高さには定評があります。
フィリピンの語学留学の特徴は、短期集中で確実に英語力をアップさせるマンツーマンレッスン。1日3食付きの寮生活が基本です。1日の授業時間も欧米系と比べて約2倍もあり、英語を学ぶ最高の環境が整っています。
フィリピンへの語学留学費用は、食費、学費、滞在費などを含めて1ヶ月で約12~18万円、学費が高い学校の場合でも25万円ほど。フィリピンは物価が日本と比べて約5分の1と安く、滞在費を大きく抑えられます。そのため、学費にとらわれず立地や授業スタイルなど、自分に合った学校を自由に選ぶことができるでしょう。
治安は日本と比べて良いとは言えませんが、『英語はアジアで学ぶ時代がきた!フィリピン留学 決定版』(宝島社)によると、フィリピンの語学留学は基本的に全寮制のため、危険なシチュエーションに遭遇する機会は圧倒的に少ないとあります。学校内のセキュリティは24時間体制で、あえて危険な場所に出歩かない限りは安心して過ごせるようです。
フィジー共和国
フィジー共和国はオセアニアにあるイギリス連邦加盟国で、オーストラリアの北東に位置している小さな国です。もともとイギリス領だったため、公用語は英語です。
リゾート地としても人気のフィジーには、多くの外国人がバカンスを楽しみにやってきます。フィジーの人々は日頃から外国人と接することが多いためか、留学生に対しても非常に親切。相手の語学レベルに合わせて、ゆっくりと分かりやすい英語を使ってくれる住民が多いようです。穏やかな国民性でコミュニケーションが取りやすいのも、留学生にとってはうれしいポイントでしょう。学校の授業という限られた場所だけでなく、日常生活の中でも英語を積極的に使える環境は魅力的です。
フィジーへの語学留学費用は、食費、学費、滞在費などを含めて1ヶ月で約17~25万円。物価は日本の約2分の1程度。滞在先の住居を寮にすると、住居費を抑えられるほか、食事や家具などを手配する心配はいりません。
大自然に囲まれて、現地の人と楽しく交流しながら英語を学びたい人に最適です。
マルタ共和国
ヨーロッパ屈指のビーチリゾート地として人気のマルタ共和国も、比較的安い費用で語学留学ができる国です。
マルタ共和国は、イタリアの南側、地中海の中央に浮かぶ小さな島国で、日本同様に四季はありますが、年間を通して温暖で過ごしやすい気候が特徴です。
マルタ共和国の公用語は、マルタ語と英語。ヨーロッパで英語を公用語としている国は多くはないため、周辺諸国からの英語留学先として人気です。マルタの人々がみなネイティブな英語を話すわけではありませんが、世界各国の留学生が集まることもあり、交流を楽しみながら英語を学べます。
マルタ共和国への語学留学費用は、食費、学費、滞在費などを含めて1ヶ月で約17~25万円が相場。ほかのヨーロッパ諸国と比較して治安が良く、物価は日本と同程度か安い場合が多く、生活コストを抑えることができます。
美しい地中海と景色、世界遺産と見どころ満載のマルタ共和国。ヨーロッパで英語を学びたい人におすすめです。
マレーシア
マレーシアはマレー半島とボルネオ島の一部に領土を持つ東南アジアの国です。公用語はマレー語。多民族国家で、マレー系や中華系などさまざまな民族が暮らしているため、中国語やタミル語、英語などが日常的に使われています。
過去にイギリス領だったこともあり、準公用語は英語。そのため、国民の半数以上が英語を話せます。マレーシアには大手から中・小規模の語学学校があり、授業形態もそれぞれ異なるので、自分の予算に合わせて選択しやすいのが特徴です。
マレーシアに語学留学した場合の費用は、1ヶ月で約12万円から。物価は日本の3分の1程度と安く、語学学校や滞在スタイルによって異なりますが、選択次第で費用をかなり抑えることができます。気になる治安は、東南アジアでは比較的良いとされています。
スリランカ
インドの南海に浮かぶスリランカは、北海道のおよそ0.8倍の大きさの小さな島国です。公用語はシンハラ語とタミル語ですが、連結語として英語が日常的に使用されています。連結語とは、異なる民族をつなぐ言語のことで、スリランカではシンハラ人とタミル人を結びつける役割を果たしています。
スリランカでは、個人レッスンを実施している語学学校が多い傾向にあります。生徒のレベルに合わせたレッスンが受けられることもあり、英語力に不安がある人やじっくり英語を身につけたい人におすすめです。
スリランカへの語学留学の費用は、授業料や滞在費などを含めて1ヶ月約7〜10万円程度が目安。一般的にグループレッスンと比べて個人レッスンは費用が高くなりがちですが、スリランカの場合は予算内に収まるケースが多いようです。
日本ではまだあまりなじみのない留学先なので、日本人留学生が少ない穴場です。勉強に集中したい人や世界各国の留学生と交流をしたい人は、選択肢として検討してみるのも良いでしょう。