保育士の仕事内容とは?どんなやりがいがある? - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 2

保育に関連する事務作業

保育に関連する事務作業
保育士はいつも子供と一緒にいるだけが仕事と思われがちですが、実は表には見えにくい数多くの業務を抱えています。子供の生命を預かる仕事でもあるため子供から目を離すことはできませんが、子供がお昼寝をしている時間や子供が園を出た後の仕事はいつも山積みの状態です。

保護者対応も大切な業務ですが、それ以外の子供の保育計画や行事の準備、子供の様子の発信など、保育に関連する事務作業だけでもやらなければならないことがたくさんあります。子供や保護者が気づくことがほとんどない事務作業の一部を紹介しましょう。

行事計画書・指導計画書の作成

保育園では、季節の伝統的な行事や子供と保護者が一緒に楽しめる行事などがたくさんあります。ひな祭りや端午の節句、運動会、発表会、参観日、など何も行事がない月はないほどです。保育士は行事が行われる前に行事計画書を作成し、検討のうえ全職員が協力して行事を実施します。

保育園は幼稚園と比較すると教育的指導があまりないイメージがありますが、最近では保育プログラムも充実しており、しつけや学習に関するさまざまな指導が行われています。心身のバランスのよい発達を促すためには、さまざまなジャンルを均等に網羅する必要があります。月、週、日ごとの指導計画を作成するのも保育士の仕事です。

クラスだよりなどの作成

保育園は保護者が共働きであることがほとんどなので、保育士は親に代わって子供の面倒をみることも大切な仕事です。家庭と保育園の連携、協力は子供の健全な発達や成長には欠かすことができません。送迎のときだけでは十分な情報交換ができないため、連絡帳をやり取りするのが一般的で、保育士は子供の午睡の時間を活用して記入します。

個人だけでなく園全体の生活の様子や行事などの様子を伝えるために、月に1回程度クラスだよりを発行することもあります。保育園では老人福祉施設や地域などと交流も多いため、外部への情報発信としてクラスだよりや園だよりを活用することもあります。

壁面などの飾り付け・小道具・衣装などの制作

保育園では月齢や年齢によってクラス分けをします。いつも同じ教室で過ごすことが多いため、クラスの設営で飾り付けは欠かせません。明るくかわいい雰囲気をつくるだけでなく、子供が作った作品の展示や行事で写した写真、誕生日のお祝いなど、壁面の飾り付けも定期的に貼り替えなければなりません。

保育園では学習発表会のような行事が年に1、2度開催され、保護者や祖父母、地域の方々はとても楽しみにしています。小学生以上であればある程度自分たちで準備することができますが、園児にはそれができないため、小道具や衣装などの制作は一部保護者に協力を仰ぐことがあっても、そのほとんどを保育士が行わなければなりません。

まとめ:保育士の仕事内容を知ろう

まとめ:保育士の仕事内容を知ろう
可愛い盛りの子供たちといつも一緒で楽しさいっぱいにみえる保育士の仕事も、実状を知らないと本当の大変さは理解できません。保護者の代わりに子供の身の回りの世話をするのはもちろん、基本的な生活習慣を身につけさせるのも保育士の大切な仕事です。

また、行事計画や指導計画、保護者連絡帳などの作成は子供が寝ているほんのわずかな時間や子供が帰宅した後の時間を有効に使って行わなければなりません。大変なことは数多くありますが、それ以上に子供日々の成長を間近で見ることができる大きな喜びもあります。もし子供は保育士を目指すのであれば、イメージだけでなく保育士の仕事内容をしっかりと理解するように伝えましょう。親も子供たちの夢を追うサポートができるよう、早くから情報収集に勤めておきましょう。

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cocoiro編集部

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