保育士の仕事内容とは?どんなやりがいがある? - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

保育士の仕事内容とは?どんなやりがいがある?

保育士は小中学生が将来なりたい仕事として昔から変わらない人気があります。子供好きな子にとっては天職とも言える仕事ですが、いつも子供と一緒に遊ぶばかりでは仕事を全うすることができないことをきちんと理解しておく必要があります。

自分のことを自分でできないことが多い園児の身の回りの世話やしつけ、学習、保護者対応など、保育士の業務内容はとても幅広いものです。表だって見えない地味で大変な仕事も数多くあり、体力と時間の勝負でもあります。そんな保育士の仕事内容や保育士としての仕事のやりがいなどについて解説します。

保育士の仕事内容

保育士の仕事内容
保育園には、朝出勤する前に保護者が子供を預けることから1日の生活がスタートします。朝の挨拶、着替え、遊び、学習、昼食、午睡、片付け、行事の練習や準備など、毎日びっしりと詰まったスケジュールを淡々とこなすのも保育士の仕事です。

もちろん子供の心身のバランスのとれた発達を促すのも大切な仕事であり、そのための自己研鑽は欠かせません。保育士には多岐にわたる業務内容がありますが、そのなかでも保育の要となる仕事内容について紹介しましょう。

子供の身の回りの世話

保育士は、仕事や病気などで親が子供の面倒をみることができない代わりに子供の保育に当たるのが主な仕事です。保育士というと子供と指遊びをしたり、読み聞かせをしたり、一緒に遊んだりしているイメージが強いものですが、子供の身の回りの世話は必須となります。

発達段階に合わせて自分でできることを増やすのも保育士の仕事であり、着替えや片付けなども月齢や年齢に合わせてサポートします。また、保護者と協力してトイレトレーニングをしたり、発熱などの健康状態にも気を配ったりする必要があります。

基本的な生活習慣を身につけさせる

子供にとって保育園は初めて家族以外の複数の人間と生活を共にする場となり、社会生活をスタートさせる場所でもあります。友達と仲良くするにはどんなことに気をつけなければならないのかを遊びや体験を通して学習していきます。

「おはようございます」「さよなら」「いただきます」「ごちそうさま」などの基本的な挨拶や話の聞き方、座る姿勢やトイレの使い方など、身につけなくてはならない基本的な生活習慣は山ほどあります。じっくりと時間をかけながら辛抱強く指導していくのが保育士の仕事です。

遊びを通して心身の発達を促す

最近は、早期教育や就学前教育が話題となっており、私立の保育園などでは英語や芸術の授業を導入しているところもあります。しかし、本来子供の学びは遊びや豊かな体験活動を通して得られるものです。

「なぜ」「どうして」「できた」「もう少し頑張る」など、遊びを通してさまざまなことを学びます。遊びにはルールやマナーがあり、コミュニケーション能力も必要です。心身のバランスがとれた人格の育成の一助を担うのも保育士の大切な仕事です。

保育士の仕事のやりがい

保育士の仕事のやりがい
保育園によっては1人の保育士で10人以上の子供を保育することもあり、体力やスタミナがないと毎日を乗り切ることができません。また、子供の遊びや学習の相手をするだけでなく、トイレの世話やけんかの仲裁などもしなくてはならず、息つく暇もない毎日です。

それでも保育士の仕事を選ぶのは、子供が大好きであるということに加えて仕事に大きなやりがいを感じているからでしょう。可愛い子供の笑顔はまさに天使であり、子供から教えられることも少なくありません。改めて保育士の仕事のやりがいについて考えてみましょう。

子供たちの成長を間近で感じられる

就学前の子供は体も心も成長が著しく、短期間で驚くほど伸びることがあります。昨日できなかったことが今日はできたり、友達とけんかして謝ることができなかったのに、次の日にはごめんなさいが言えたり、など日々の成長を肌で感じることができるのも保育士ならではのことでしょう。

保育士は保護者と接する時間以上に子供と接しています。毎日の仕事に忙しい保護者に小さな子供の成長を伝えることができるのも保育士だからこそできることです。

子供たちから慕われる

保育士を目指す人に最も共通している点は、子供が大好きであるということでしょう。未熟で純粋な子供はかわいいだけでなく、ときに厳しく指導する必要もあります。しかし、どんなに叱っても子供はすぐに側によってきて抱っこされようとするなど、べったりと慕ってきます。

パワフルな子供を1日中相手するのは体力的にもきついものですが、その苦労を吹き飛ばす元気をもらうこともできます。保育園を巣立った子供たちが小学校や中学校へ進んでも、たまに遊びに来てくれることもあり保育士冥利に尽きます。

子供・保護者から感謝される

天真爛漫で無垢な子供の笑顔はほかの何物にも代え難いものです。日々どんなに忙しくても、子供の笑顔をみれば疲れも吹き飛び、逆にエネルギーをもらうことができます。

保育士は子育てに慣れていない保護者にとってもよき相談者であり、保護者にさまざまな悩みを打ち明けられて解決できた際には、心から感謝されます。卒園式では、子供や保護者の涙にもらい泣きしてしまうこともあるでしょう。