大学入学共通テストの対象になった英語試験
どの民間の資格・検定試験が大学入学共通テストの評価対象となるのでしょうか。現在文部科学省が認定している民間試験をご紹介します。
ケンブリッジ英語検定
ヨーロッパを中心に約130ヶ国で年間500万人が受験している英語検定です。言語評価の研究・開発におけるエキスパートたちによって作られています。世界の10,000を超える企業・学校・政府などで英語力を証明する検定試験として評価されています。
TOEFL iBT®テスト
TOEFL iBTテストは日本では2006年7月から開始された検定試験です。まさにこれから共通テストで評価されようとしている4技能を総合的に測定できる試験で、4技能で課題をどのくらい遂行できるかという「英語を使える」能力を評価してくれます。
参考
TOEFL®|ETS
TOEIC® L&RおよびTOEIC® S&W
英語の検定試験でおなじみのTOEICも、共通テストで認定されています。TOEICは「TOEIC Listening & Reading」と「TOEIC Speaking & Writing」に検定試験が分かれているため、どちらも受験する必要が出てきます。
参考
TOEIC® Listening & Reading Testとは|IIBC
TOEIC® Speaking & Writing Tests|IIBC
GTEC
GTEC(ジーテック)とは、ベネッセコーポレーションが行っている英語検定試験のことです。共通テストで問われる4技能を評価するための試験として実施されていて、中高生を中心に年間約100万人が受験しています。
参考
GTEC | スコア型英語4技能検定|ベネッセコーポレーション
TEAPおよびTEAP CBT
TEAPおよびTEAP CBTは公益財団法人日本英語検定協会が実施している検定試験です。主に高校3年生を対象として「大学入試向け」とされています。その試験内容も大学教育で想定されるシーンを考えて作られており、通常の英検でいえば準2級~準1級のレベルといわれています。
実用英語技能検定
いわゆる「英検」と呼ばれる検定試験です。英語に関する検定試験として、日本で最も長く実施されており、受験者の約7割が中・高校生です。現在は5級以上からスピーキングのテストも課せられています。
IELTS「アカデミック・モジュール」
IELTS(アイエルツ)とは留学や海外移住の際に必要とされる英語の資格の1つで、約120ヶ国、約6,000の教育・政府機関が採用し、年間140万人が受験しています。共通テストではIELTSの中の「アカデミック・モジュール」を受験することになります。通常、海外の教育機関への進学を希望する際に必要となる資格です。
終わりに
大学入学共通テストの英語がどのように変わるのか、認定される民間の資格・検定試験にはどのようなものが採用されているか解説しました。共通テストの方式などは今後も変わっていく可能性もあるため、自分の子供が受験するときにどのような方式をとっているかよく確認しましょう。
参考
(大学入試改革)大学入学共通テストの枠組みで実施する民間の英語資格・検定試験について(平成30年8月28日)|文部科学省
「大学入学共通テスト」とは?|Kei-Net
【結果発表】新共通テストとして採用になった民間英語試験はコレ!|GLOBAL LEARNING CENTER