保険には生命保険、損害保険、地震保険、火災保険など、さまざまな種類があり、共通しているのは万が一の際に損失を保障してくれるということです。なかでも、病気や事故で入院生活や不幸にも亡くなってしまった際の遺族の保障となる生命保険は、家庭をもつと検討せざるを得なくなるものの1つでしょう。
保険の仕事には、外交やセールス、事務職、店頭窓口スタッフなどさまざまな種類があります。仕事の内容から、家族ぐるみで仲の良い方もいるでしょうし、子供にとって親近感を持ちやすい職業かもしれません。初めから決まった給与ではなく、契約を結んだ業績がそのまま収入に直結することも多いものです。そんな保険の仕事の種類や特徴、保険業界で働くメリットや仕事に向いている人のタイプなどについて解説します。
もくじ
保険業界の主な仕事
保険業界の仕事と言えば、職場の休憩時間や自宅に訪ねてくる生保レディをイメージする人が多いのではないでしょうか。保険の新規契約や更新、アフターフォローなどさまざまな目的のために営業活動を行うものです。
また、訪問によらず店頭で訪問する客の対応をしたり、事務職に従事したりする仕事もあります。保険業界の主な仕事の特徴について説明します。
保険会社の営業・外交員
保険会社の営業や外交員は、保険会社の顔であり、現場の最前線で一般顧客に保険商品の提案を行う大切な仕事となります。年齢や家族構成などを簡単なアンケートを使って事前にリサーチしたうえで、最適な保険商品を勧めます。
顧客の人生設計についてアドバイスするコンサルティング能力が必要となり、保険を必要とする顧客のパートナー的な存在となります。職場の休憩時間や勤務時間外の時間を見計らって、少し強引に食らいついていく図々しさも必要です。
保険会社の事務
保険会社の仕事には、保険商品の販売のために店頭や訪問で営業をせずに、本社や支社などの事務職として働くものもあります。営業の場合は、新規顧客の開拓などによって給料が歩合制となることもありますが、デスクワークが専門となる事務職は固定給が基本となります。
保健や税務資産運用などの芯も天的な知識が必要となるため、フィナンシャルプランナーなどの資格を所有している人もいます。数字や時間などをコツコツと処理、入力する緻密な能力や管理能力も必要となります。
保険ショップ・銀行窓口などでの代理店営業
保険の代理店営業には、訪問営業と来店営業の2つがあります。来店営業は、保険ショップや銀行窓口などで飛び込みのお客様の対応をメインとするものです。
最近では1社の保険商品を扱うだけでなくさまざまな保険会社の商品を扱いながら、顧客のニーズにあったものを提供するスタイルが一般的です。来店客は、保険の内容や掛け金などを条件として、複数の保険商品を比較しながら検討します。多種多様な保険商品に関する豊富な知識が必要となります。
保険セールスの平均年収
保険セールスを目指すにあたって、まず気になるのが収入ではないでしょうか。一般的な企業では年齢や経験に応じた固定給が決まっているのが普通です。保険会社でも事務職や管理職などは一般企業と変わらない給与体系ですが、外交や営業で契約をとることを主な仕事とする保険セールスは給与体系が大きく異なります。
固定給プラス歩合給という職場はいろいろありますが、保険セールスでは完全な歩合制であることも珍しくありません。つまり、新規契約を結んだり、更新したりすることで商品が販売できなければ収入とはなりません。そんな保険セールスの平均年収はどのようになっているのでしょうか。
平均年収は700万円～800万円
保険セールスは昔から生保レディと呼ばれる女性の営業活動で有名です。保険会社の種類やキャリアによっても年収は変化しますが、一般的な平均月給は20代で20万円～30万円、30代で25万円～45万円、40代で30万円～60万円といわれており、平均年収に換算すると700万円～800万円程度になります。
保険セールスには固定給というものが存在しないことが多く、「フルコミッション」という完全歩合制で収入を得ることがほとんどです。
業績と収入が直結
保険会社では、保険商品の営業や外交に固定給が設定されていることはほとんどありません。新規顧客の開拓がそのまま業績につながり、収入に直結するシビアな業界です。完全な実力主義であるため、常に安定した収入をキープするのは並大抵の努力ではできません。
いかに効率的に保険商品を販売できるかに成功がかかっているため、転職して前の仕事の人脈を生かして契約数を稼ぐ人もいます。また、顧客は個人だけはないため、大口の法人契約を結ぶだけで高い収入を得ることも可能です。
