大工の仕事に必要なスキル
大工として働く人が持っておきたいスキルはこちらです。
- 体力
- 大工としての技能
- コミュニケーション能力
建築現場では重いものを運び、高い場所へ持ち上げる作業ばかりです。雨の日や冬期間の作業は体力勝負になるため、我慢強さを持ち合わせていないと厳しいでしょう。
親方や棟梁に従いながら技術を磨いていくことになりますが、もともと細かい作業が得意な人、センスが良い人の方がのみ込みも早い傾向にあります。作業現場ではチームワークが重要になるので、最低限のコミュニケーション能力も持っていることが望まれます。
大工の仕事内容
大工といってもひとつではなく、いろいろな種類があります。それぞれの仕事内容について触れていきます。
住宅造り
大工としての代表的な仕事は住宅造り。具体的には、骨組み、外壁・屋根・床・天井を設計図通りに組立てるのが一連の流れです。一般住宅以外にも、店舗造りに携わることもあります。
寺社仏閣を作る
寺院仏閣を作る大工は「宮大工」と呼ばれ、伝統的な技術や知識が必要です。修行を積む時間が必要ですが、職人数が少ないことから貴重な職業となっています。宮大工は、日本古来の技法や道具を使い、世界遺産や国宝に指定された建造物の修復を行うのが主な仕事です。
宮大工のほかには、伝統的な木造住宅を建築する「町大工」という仕事もあります。今は工法の変化により数少なくなってしまいましたが、かつての町大工は、冠婚葬祭や祭行事への互助活動を行うなど社会的な存在意義がありました。
仕入れ・加工
それぞれの現場で必要な木材などを仕入れ、それを加工するのも大工の仕事のひとつです。木造加工にも伝統的な技術が盛り込まれており、大工道具の手入れなども日課となります。