大工の年収はいくら?必要な資格や将来性を徹底解説 - cocoiro career (ココイロ・キャリア)


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大工という職業はとても身近な存在のようにも思えますが、その実態はあまりよく分からないもの。見習いから始め、修行を積むイメージが強いですが、建築に関わる資格などを取得すべきなのでしょうか。大工の年収についても不明な点が多いでしょう。

この記事では、建築現場で活躍する大工の年収や必要な資格、その将来性についてご紹介していきます。

大工になるには?

大工という仕事は、一般的な家や店舗の建築に現場で関わる仕事です。基本的には資格や年齢、学歴も問わず、見習いから修行を積む世界です。大工といってもいくつかの種類があり、寺院仏閣に携わる宮大工なら、より専門性の高い技術と知識が必要になります。

経験は特に不要とはいえ、建築に関わる取得しておきたい資格はあります。役立つ資格はいろいろありますが、そのために建築系の大学や専門学校で学ぶ人が多く、専門性が高まれば年収アップも見込めます。

大工の年収・平均給与について

職人の年収は多くの人にとって不明な点が多く、大工についても同じでしょう。見習いと棟梁では大きな差があるよう。それはどの程度なのかをご紹介します。

年収・平均年収

大工の平均年収はおよそ350万円程度だと言われています。かなり低めの年収に感じてしまうのは、平均年収が高い大工の人数がそれだけ少なく、年収の大幅アップも厳しい様子を伺うこともできます。

最も多い大工の平均年収はおよそ800万円と言われており、現場を取り仕切る棟梁クラスがこのくらいの年収を得ているようです。また、「親方」と言われる人や自営業の大工の中にはそれ以上稼ぐ人もいるとのこと。

男女の収入差はほぼないようですが、全体的に高い年収は見込めないというのが現状のようです。ただ、大工としての技術を磨くことで、60代を過ぎてからも安定した収入がほかの職業よりは見込むことができるでしょう。

参考
木造建築士とは?仕事内容や年収について | 建築技術者のための資格・職種ガイド | 建設転職ナビ
大工の年収【棟梁・一人親方】や20~65歳の年齢別・都道府県別年収推移|平均年収.jp

昇給・昇進・キャリアアップするための方法

大工の年収は減少傾向にありますが、近年では大工の人出不足が取りざたされていることから、将来性も見込める職業です。技能職の中でも、大工は50代以上の年齢層が多く働いている職業でもあります。

特に、自営業の大工は65歳を迎えても引退をすることが少なく、建築業界全体の人出不足も後押しして、高い年齢層の人も現役として働いているのも特徴的です。就労体制によって違いはありますが、「大工という仕事=職人」という感覚をあらかじめ持っていた方がいいでしょう。

年収アップを図るためには、より専門性の技術を身につける、現場を取り仕切る主任者、すなわち棟梁になることで月収40万円以上が期待できます。「きつい仕事」というイメージが持たれがちですが、首都圏や復興が必要な場所では求人数も多く、男性が中心となって活躍しています。

大工になるために必要な資格

基本的には資格は必要ありませんが、持っておくと就職が有利になる資格や、キャリアアップを図りたい方におすすめの資格をご紹介します。また、資格を取得するために必要な学歴についても参考にしてください。

木造建築物の組立て等作業主任者

「木造建築物の組立て等作業主任者」とは、現場に欠かせない作業主任者になれる国家資格。この資格を取得するには、高校や高専、または大学の建築学科を卒業していることが条件です。

参考
木造建築物の組立て等作業主任者技能講習| 建災防

建築大工技能士

大工として取得したいのが「建築大工技能士」です。1~3級があり、受験資格にはそれぞれ実務経験が必要になります。

  • 1級建築技能士:実務経験7年以上
  • 2級建築技能士:実務経験2年以上
  • 3級建築技能士:実務経験6ヶ月以上

建築業界に就職するには強い味方となり、大工としての技術を証明できる資格です。見習いから飛び込みで就職もできますが、技能学校や職業訓練学校で建築大工技能士を取得しておくと、基礎的な大工の技術を学んだという証明になります。

参考
技能検定制度について |厚生労働省

二級建築士

工務店などで働く大工は、現場の管理監督を担当できる「二級建築士」の取得を求められることがあります。より専門性の高い「一級建築士」を取得できれば、全ての建築現場を担当することが可能になります。

参考
二級建築士試験|建築技術教育普及センターホームページ

木造建築士

「木造建築士」は、木造住宅のより深い知識が必要な国家資格です。建物の設計と管理を担当できるようになり、二級建築士と合わせて取得する大工も多いです。

参考
木造建築士試験|建築技術教育普及センターホームページ