海上保安官の年収
海上保安官の年収や給与は国家公務員のなかでもどう違うのか、気になる年収を詳しく説明します。
平均年収・給与
海上保安官(学校卒業後)は公安職に該当し、通常の事務作業などの国家公務員に比べて少し高めの給与が与えられます。
学生かどうか配属後の職種などによって異なりますが、平均的な給与は以下のとおりです。
- 学生:14万円程度
- 配属後(高卒):20~22万円程度
- 配属後(大卒):22~24万円程度
上記には通常の給与とは別の諸手当が含まれます。
平均年収は、30歳で450万円程度、40歳で550万円程度です。なお、この金額は月々の給与に年に2回のボーナスが加わった推定年収です。
昇進・キャリアアップ
海上保安学校・大学校卒業後も特殊救難隊や潜水士になるための高度な知識や技術を取得しキャリアアップをしていきます。
基本的には海上保安大学校卒業生は幹部職員、海上保安学校卒業生は一般職員としてそれぞれの現場や本庁で経験を積み、最高階級である長官かそれぞれのスペシャリストを目指していきます。
女性職員に聞く海上保安官という仕事のやりがい
海上保安官はまだまだ男性の職員が多く、体力などで劣る女性職員は多くはありません。しかしそれでも平成29年時点では、865名の女性職員が全国で海上保安業務に就いています。
女性ならではの視点や機転でさまざまな業務をこなし、例えば、教官として新人を女性ならではていねいさで指導したり、時には武術や語学力を生かし犯罪捜査にも携わることもあります。
また、女性パイロットや航空機の整備業務に就いている女性もいて、女性が活躍する場が増えるごとに、そして、まだまだ勉強したいという向上心から仕事のやりがいを感じているようです。
平成29年には女性の海上保安部長が誕生するなど、海上保安庁においても女性職員活躍推進の活動は活発的に行われています。
まとめ
海上保安官になるためには海上保安大学校・海上保安学校に入学するという意外とシンプルなルートのようですが、試験内容や業務内容はとても厳しいかもしれません。しかし、海に囲まれた日本という国にとって海上保安官という仕事はとても重要です。
例えば、諸外国の船の不法侵入や密輸などの犯罪、近隣国との領土問題など、日本はほかの国に比べていろいろな問題が発生しやすい国といえます。
また、海上保安官は立派な国家公務員でもあります。今や女性男性関係なく目指せるので、泳ぎが得意、海が好き、体力には自信があるという人はぜひ目指してみてもいいのではないでしょうか。
参考
入学案内|海上保安学校
学校案内|海上保安大学校
海上保安大学校・海上保安学校 学生採用試験|海上保安庁
海上保安官になるには|スタディサプリ進路
海上保安官になるには|マイナビ進学
海上保安官の仕事|海上保安レポート2017
海上保安官の仕事、なるには、給料、資格など|キャリアガーデン
海上保安官の1日 | キャリアガーデン
海上保安庁と海上自衛隊の違いはなんですか?|第五管区海上保安本部