調理師に向いている人の特徴
食べる事が大好きな人
調理師と活躍するためには、食べることが好きな人が向いています。ここでいう食べることが好きな人とは、量の問題ではなく、おいしいものを見分ける舌を持つ人、素材の味を理解できる人のことをさします。食材の味を知り、旬の時期や使っている香辛料が分かる人は料理人に向いていると言えます。おいしさを知り、食事を楽しむ事は探求心にもつながるでしょう。もっとこうしたらおいしいのに、と思えたときにはもう、調理師への一歩を踏み出していると言えます。
体力に自信のある人
飲食店は立ちながら仕事する場面が多くあります。また、いい調理器具ほど使用されている金属の成分の関係で重たくなります。中華料理に代表される鍋を振る動作、大人数の調理をこなす際にはその分おおきな調理器具を使うこともあります。また、座って料理ができるキッチンは一般的ではなく、主に立ち仕事になります。夏場ともなれば火の周辺温度は上がり、かなり暑くなります。このことを踏まえていくと体力に自信のある人は料理人に向いていると言えそうです。
夢を持ち続けられる人
調理師とは、自分の目指す理想の料理を目指す仕事でもあります。料理のジャンルに限らず、自分の理想の味を追い求め、また、客が食べる一瞬のために途方もない努力を積み重ねることも珍しくありません。日本ではラーメンはファーストフードとして人気がありますが、原価や利益はともかく、スープを作ることにこだわり続け、理想を追い求める人は誰しも目にしたことがあるのではないでしょうか。妥協せずに理想を追い求めることこそ、調理師にとっては必要になるのかもしれません。
調理師の将来性
海外でも注目されている日本の食文化
東京オリンピックを来年に控え、日本の文化は今注目を浴びています。おもてなしの心だけではなく、食文化にも近年の健康ブーム、和食の無形文化財登録などで日本の和食文化も再燃しています。季節を感じ、細かな細工を目で楽しめ、更に健康維持にも役立つ食文化の守り手としても調理師は活躍できるのです。和食だけに限らず、日本の食材を取り入れたフレンチやイタリアンも普及しつつあります。さまざまな料理のジャンルに日本ならではの強味を織り交ぜていくことを、新しい試みとして取り組んでいる調理師もいるのです。
若い世代の食の関心も高まっている
ドラマやアニメ、漫画など若い世代が取り入れやすい文化の中にも食ブームは到来しています。架空の食材を使った夢のような料理だけではなく、実際の店舗の料理を毎回題材にしている食レポのようなメディアにも人気作品があります。大人だけではなく、子供も入りやすい料理の世界はどんどん広がっていっているのです。
また、いつの時代も、人気の食べ物や料理は必ず存在します。今現在はSNSで写真を撮ってアップロードされることで流行したタピオカがいい例です。現在ではSNSを駆使する若い世代が火付け役となってブームを巻き起こしているのです。
調理師の平均年収・給与
調理師の年収・平均給与
調理師の平均年収は322万円から341万円と高給とは言いがたいデータが出ています。しかし、この給与額は調理師見習いの人も含めた年収ですので、年収の個人差は大きい職業と言えるでしょう。最大年収は1,000万円と桁違いの額をもらっている調理師の人もいます。
年収を上げていくためには、世間に認められる味を作ることが必須条件です。近年では、味だけではなくInstagramなどのSNSの普及により、見た目も重視されています。世間のニーズに応え、自分がどの年齢層のお客様をターゲットにするかによっても年収は大きく変動していきそうです。
参考
調理師の年収給料【一流ホテル・病院食・独立シェフ】や20～65歳の年齢別・都道府県別年収推移や口コミ本音｜平均年収.jp
キャリアアップするためには
自分の作りたい料理によって、キャリアアップしようと取得する資格は大きく違ってきます。例えば、お寿司屋さんであったり、割烹料理店、懐石料理ならば高級食材とされているフグの調理師免許はとっておきたいところです。おしゃれなイタリアンやカフェの経営を目指すならば製菓技術に関連する資格も取得していた方がいいでしょう。調理師は幅の広い仕事です。その変わりに資格にも段階は存在せず、自分の目指すジャンルによって放射状にキャリアアップの幅も広がっている考えれば良さそうです。
おわりに
食事というものはいくつになっても手軽に楽しめる娯楽でもあります。例えば保育園や高齢者施設などでも、食に関する行事に積極取り組んでいる施設が多いように子供から大人まで食に対する欲求は消えません。食育という言葉が広く知られるようになったように、食事は人の脳にも大きな影響を与えます。自分の目指したい料理のジャンルは何かを見極めるのが調理師の第一歩と言えそうです。
参考
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