調理師になるには！料理をするだけではない食文化の守り手とは？ - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

全国の幼児の「将来なりたいものランキング」で男女ともに上位にランクしている職業の中には調理師が必ず入っています。子供から大人まで、人間の三大欲求である“食”への欲求を満たす職業。日常生活の中で簡単に取り入れられる娯楽としても食は欠かせません。調理師の資格の難易度は高くありませんが、まさに手に職を体現したような職業で一生の仕事にすることも可能です。そして、人気店のシェフともなれば周囲のサラリーマンより高給であることも珍しくありません。今回は調理師にスポットを当てていきます。

調理師になるには

調理師は国家資格

比較的容易に取れる資格ですが、実は調理師免許は国家資格です。一度取得してしまえば更新の必要もありません。そのため、資格を取得するまでよりも、資格を取得してからが大事。自分がどんな調理師を目指し、どんな料理のジャンルに進むかを考えることになります。日本ならではの和食、イタリアン、フレンチ、と料理ジャンルに加え、大衆食堂なのかレストランに勤めるのか、個人で店を経営するなど資格取得後の進路選択は多岐に渡ります。

学校に通って取得する方法

自分の目指す料理のジャンル、自分の理想の料理人がいる人におすすめなのは学校に通う方法です。服部幸雄さんをはじめとする有名な料理人は、調理師学校を経営したり、講師を務めていることが多くあります。自分の尊敬する料理人の技法や、教えを身近で学べる学校は理想に近づく最短の道とも言えます。また、調理方法をしっかり基礎から学びたい、食材の特性を知りたい、栄養面などにも興味がある、という人にもおすすめです。学校によっては調理する方法だけではなく、栄養学や薬膳などの勉強も取り入れている学校があります。

実務経験を積んで取得する方法

調理師の受験資格には学校に通って取得する方法の他に、2年間の実務経験を積んで受験資格を満たして受験する方法があります。飲食店での勤務経験が資格取得につながるので、もし就職先が明確に決まっており、なおかつ就職のチャンスがあるのならばこの方法を選択するのもいいでしょう。

この方法で調理師免許を取得するメリットは、実際の現場を体験してから取得できるところです。アルバイトやパートとして勤務した日数も当然経験年数に入るので、飲食店のアルバイトから始め、徐々に進路を決定するヒントを集めていくことも選択肢に入ります。仕事から先に入るのか、先に学校を卒業して調理師の資格を取得していた方法がいいのかは、自分の目指す道にどちらが合っているのかをよく考える必要があります。