FASS検定とは?知っておきたい試験の概要とレベルAを取る勉強法 - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 2

FASS検定の評価区分

レベルE 経理・財務分野について、部分的にしか理解できていない。今後の努力を期待する。
レベルD 分野によって、知識の正確性に差があり、不十分な部分が多いが、支援を受けながら、最低限の業務を行うスキルを持っている。
レベルC 経理・財務分野について、日常の業務を行うための基本的なスキルが身についているが、自己の経験以外の業務への対応力について差がみられる。日常の業務であれば、業務を理解して、支障なく対応できるスキルを持っている。
レベルB 経理・財務分野のほとんどの業務を理解し、業務を遂行できるスキルを持っている。分野によって、知識の正確さに個人差があるものの、業務を妨げるようなことはなく、適切に対応できるスキルを持っている。
レベルA 経理・財務分野について、業務全体を正確に理解し、自信を持って経理・財務部門の業務を遂行できるスキルを持っている。

徹底比較!日商簿記検定 vs FASS(ファス)| All About,経理・財務スキル検定(FASS)のポイントをまとめたリーフレット|FASS 経理・財務人材育成事業 公式サイト より筆者作成)

FASS検定のレベルの評価区分は上記の通りです。スコアごとに発表されるレベルを基に、自分の実力を客観的に知ることができます。

FASS検定で高得点を取るメリット

転職・就職が有利になる

FASS検定は経理や財務の実務レベルを確かめる検定なので、高得点を取っていれば自分のレベルをアピールできます。転職や就職時には、即戦力として自分を売り込むことも可能です。

また、試験を実施している一般社団法人日本CFO協会は、転職エージェントと提携し「FASS人材バンク」を運営しています。FASS検定を受験して高得点を取ることができれば、このサービスを利用して就職・転職支援を受けることも可能です。

参考

FASS人材バンク|経理の転職はジャスネット 

キャリアアップや評価アップの指標になる

FASS検定は大手企業が導入していることが多く、企業は自社社員のスキル教育やレベルアップのために、FASS検定のスコアを活用しています。

現在経理や財務の実務に携わる人は、FASS検定で高得点を取ることで社内での評価が上がり、キャリアアップや報酬アップにつながることもあるでしょう。

年収アップのチャンスにつながる

FASS検定公式サイトによると、FASS検定で証明されたスキルの高さと、役職や年収との間には明確な相関関係があることが認められました。

受験の際に収集したさまざまな受験者の個人属性とスコアとの分析結果によると、年収、経理財務の経験年数、役職と試験のスコアとの明確な相関関係が認められました。知識の蓄積が必要な経理財務のスキルの習得には、経理財務の経験年数が多いほうが有利であることは当然ですが、役職や年収との相関関係が認められたのは、現場での評価に実務のスキルが正しく反映されていることの証です。

(引用元:受験者データ:FASS検定|FASS 経理・財務人材育成事業 公式サイト 

このことから、FASS検定で照明された実務スキルが高い人の方が年収が高いということが分かります。FASS検定で実務スキルのブラッシュアップをすることで、高いスキルが証明され、直接年収アップのチャンスにつながるとも言えるでしょう。