FASS検定とは?知っておきたい試験の概要とレベルAを取る勉強法 - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

みなさんは「FASS検定」をご存じでしょうか? FASS検定は、経理・財務の仕事に携わる人が、日商簿記検定と同様に注目している検定です。比較的新しい検定なので認知度は低いですが、受験してスキルアップや収入アップに役立てる人が増えています。

この記事では、FASS検定の概要やFASS検定で高得点を取るメリット、レベルAを取る勉強法などをご紹介します。数分で読める内容ですので、ぜひ最後までご一読ください。

FASS検定とは?検定の概要や知っておきたいポイント

FASS検定は経理・財務の「実務スキル」を証明する検定

FASS検定とは、経理・財務の実務スキルを証明する検定です。今まで経理・財務の資格として一般的なのは「日商簿記検定」でしたが、主に証明できるのは基礎知識の有無だけで、実務スキルまでは知ることができないという欠点がありました。

そこで、経理・財務の実務スキルを証明するために誕生したのがFASS検定です。日商簿記検定よりも実務寄りの試験内容なので、検定で高得点を獲得できれば実力をアピールできるでしょう。

スキルを判断する材料として、FASS検定の導入を進める企業も多数あります。FASS検定は、これからも注目されるでしょう。

FASS検定の試験概要

試験方法 コンピュータによる四肢択一形式
試験内容
  • FASS試験本体

資産、決算、税務、資金の各分野から合計で100問出題

※試験時間:90分

※総合点から5段階のレベルでスキル評価

※分野ごとの達成度合いも判定

  • オプション科目(英語で受けるFASS)

上記4分野に回答後、任意で受験可能。問題数は20

※試験時間:30分

※達成度合いから3段階のレベルで評価

受験資格 なし
試験日程 【二期制受験】

上期試験(5月1日~7月31日)

下期試験(11月1日~1月31日)

※受験日の3ヶ月前から3日前まで予約可能

上期:2月1日~7月28日

下期:8月1日~1月28日

※公式HPより申し込み

再受験規定 同一受験期間内での再受験は不可。

(例)上期に受験した場合、再受験できるのは同じ年度の下期以降。

受験方法 全国の試験センターにてコンピュータ受験
試験会場数 全国200ヶ所
受験料(税込) 一般:10,800円

日本CFO協会法人会員:8,640円

試験の難易度 総受験者数:57,822人

最高点:800点

最低点:16点

平均点:578点

  • レベルA 18.0%
  • レベルB 17.1%
  • レベルC 28.4%
  • レベルD 26.5%
  • レベルE 10.0%

検定の概要:FASS検定|FASS 経理・財務人材育成事業 公式サイト  ,受験者データ:FASS検定|FASS 経理・財務人材育成事業 公式サイト   より筆者作成)

FASS検定は合否を決めるのではなく、スコアでレベルを判定する検定です。出題される4分野の中でもスコアの内訳が表示されるので、自分の実力を分野ごとに把握することも可能です。

また、上期・下期合わせて年に2回は受験可能なので、1回目の受験で思うような結果が出なくても、比較的すぐに再受験ができます。早く、着実にレベルアップを証明したいという人には受験しやすい検定だといえるでしょう。