登録販売者になるには?薬剤師との違いやルート、年収を徹底解説 - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 2

登録販売者になるためのルート


薬剤師と比較すると相違する部分がいくつかある登録販売者ですが、専門知識を身につけた人だけが許された資格であることには違いありません。資格を取得することで収入や描けるキャリアプランが変化することも珍しくはありませんので、登録販売者になるためのルートについても確認していきましょう。

都道府県ごとに開催される登録販売者試験に合格する

登録販売者になるためには、試験に合格するという1つ目のハードルがあります。試験は各都道府県で実施され、8月下旬から12月中旬までの期間に受験することができます。

試験内容は医薬品に共通する特性と基本的な知識に関するものが20問、人体の働きと医薬品に関するものが20問、薬事に関する法規と制度に関するものが20問、主な医薬品とその作用に関するものが40問、医薬品の適正使用と安全対策に関するものが20問の計120問で構成されています。資格を取得することで年収が急激に上がる、キャリアプランが一気に開けるということはありませんが、未経験でも取得できる門戸の広い資格として人気を集めています。

参考
登録販売者の試験日程・試験問題・受験申し込み方法【2019年】

2年以上の実務経験を積む

2つ目のステップが2年以上の実務経験を積むことです。登録販売者はその名の通り、都道府県に登録されていることが条件となり、試験をパスするだけでは、仕事に活かすことができません。そして、登録販売者として、都道府県に申請をおこなうためには2年以上の実務経験を積むことが義務付けられています。

販売従事登録申請をおこなう

登録販売者として薬局やドラッグストアに従事するための、3つ目のステップが販売従事登録申請をおこなうことです。販売従事登録申請とは都道府県に対して、登録販売者として認定される条件をクリアしたことを知らせるために必要な書類であり、この申請すると販売従事登録証が交付されます。

また、販売従事登録申請には、次の6つの書類の提出が必要です。
1各都道府県HPや保健所で入手できる販売従事登録申請書
2登録販売者試験に合格したことを知らせる登録販売者の合格通知書
3現住所を知らせる戸籍謄本や戸籍抄本m戸籍記載事項証明書
4身体が健康であることを知らせる診断日から3ヶ月以内の医師による診断書
5雇用証明書などの会社との使用関係を示す書類
6各都道府県によって決められている登録手数料

参考

登録販売者販売従事登録について 東京都福祉保健局

登録販売者の年収・平均給与とは

登録販売者の年収はおおよそ325万円ほどと言われています。アルバイトやパート、契約社員という雇用形態のことも多く、明確なデータはありませんが求人情報の平均的な待遇は325万円程度となっています。

ただし、アルバイトやパート、契約社員と正社員の待遇を比較すると、大きな違いが生まれることは言うまでもありません。勤務するエリアにもよりますが、雇用形態によっては平均給与時給が1,000円にも満たないこともあり、すぐに300万円以上の待遇を受けられるわけではないという点には注意が必要です。

ただし、登録販売者という資格は、従業員との違いを明確にする際に効果的です。仮に採用時こそ、アルバイトやパート、契約社員だったとしても、地道な努力を続けていけば確かなキャリアの道が開けるかもしれません。

参考
登録販売者の仕事の平均年収は325万円!給料ナビで詳しく紹介|求人ボックス給料ナビ