家庭料理技能検定の試験内容
家庭料理技能検定は1級から5級までのレベルに分けられています。その試験内容がどのようになっているのか、級ごとに分けてご紹介します。
1級
1級の審査基準は高く、食物学系の大学卒業程度の知識が必要です。
【筆記試験】
領域 | 内容 | 出題範囲 |
食生活と栄養 | 日本の食文化を伝えることができる | 食事の歴史、供食形式、マナー、季節の料理と行事食、郷土料理など |
対象者に応じた目的別の食事計画を教えることができる | ライフステージ別の食事計画、生活習慣病予防の食事計画、もてなしの食事計画 | |
調理と衛生 | 日本料理、西洋料理、中国料理の特徴を理解している | 和・洋・中等の調理上の特徴、および代表的な料理 |
栄養・食情報について理解している | 現代における栄養・食に関する情報、食品、料理、調理機器、外食と中食 | |
日常からもてなしまでの家庭料理を教えることができる | 指定された料理の作り方、もてなし料理(和・洋・中および折衷料理等)、衛生と安全を考えた調理 |
(審査基準/試験内容/出題範囲|【家庭料理技能検定「料検」公式サイト】 より筆者作成)
【実技試験】
基礎技術 | 準1級取得者を1級の受験資格とするために実施せず | |
調理技術 | 対象者に応じた目的別の食事を作ることができる | 指定された材料と調理法による料理を取り入れた、もてなしの献立調理の作成 |
(審査基準/試験内容/出題範囲|【家庭料理技能検定「料検」公式サイト】 より筆者作成)
準1級
準1級は食物系大学・短大・専門学校卒業程度のレベルとされています。
【筆記試験】
領域 | 内容 | 出題範囲 |
食生活と栄養 | 日本の食文化を理解し、供食の条件等について知識がある | 食事のマナー、盛り付け、配膳、季節の料理、食材の旬、行事食 |
対象者に応じた食事を計画できる | 食品の栄養素とのその働き
ライフステージ別の食事計画 生活習慣病予防の食事計画 家族のお祝いの食事計画 アレルギー対応食 |
|
調理と衛生 | 調理学、食品学を理解している | 各調理法の特徴、食品の調理上の変化、食品加工、調理器具、保健機能食品など |
調味を理解している | 調味のタイミング
調味の割合(必要な調味量の計算、計量の仕方) |
|
食品衛生学を理解している | 食中毒、食品添加物、保存、食品の表示(遺伝子組換え表示等) |
(審査基準/試験内容/出題範囲|【家庭料理技能検定「料検」公式サイト】 より筆者作成)
【実技試験】
基礎技術 | 「切る」「むく」「魚をおろす」などの完成度の高い技術が身についている | せん切り、かつらむき、魚の下処理(三枚おろし、イカの下処理と切り方) |
調理技術 | 家族等の日常の食事1食分を作成できる | 対象者、季節に合わせた日常の主菜・副菜の調理
指定された材料と調理法による料理を取り入れた日常の献立調理 |
(審査基準/試験内容/出題範囲|【家庭料理技能検定「料検」公式サイト】 より筆者作成)
1級・準1級の審査基準はかなり高度です。2級~5級の審査基準は
- 2級:食物系大学・短大・専門学校の1~2年生程度
- 3級:高校生、大学・短大・専門学校の1年生程度
- 4級:中学生程度
- 5級:小学生程度
となっています。
(2級~5級の詳しい審査基準はこちら ⇒ https://www.ryouken.jp/exam_criteria.action)