商業経済検定を取得するメリット
商業経済検定を取得すると、さまざまなメリットがあります。ここでは3つをご紹介します。
ビジネスの基礎を学ぶことができる
ビジネスの基礎を学び、そこからマーケティングや法律、経済活動に関する発展的な内容を学ぶことができます。経理や販売士にとして働かなくても、商業経済検定で学んだことは社会生活において役に立つ知識ばかりです。
企業の経理部門への就職に期待できる
商業経済検定の資格を持っていると、企業の経理関係の部署に入るのに有利になります。商業経済検定以外にも簿記検定の資格を持っているとさらに有利になるでしょう。経理の業務内容には予算の編成・収支決済・税務申告・資金管理などがあり、商業経済検定で学んだことを活かせるでしょう。
商業経済検定の試験内容
商業経済検定の科目別の試験内容を、2019年度の出題基準を例に見ていきましょう。
科目 | 項目 | 問題数 |
ビジネス基礎 | ビジネスとコミュニケーション | 5問 |
ビジネスと売買取引 | 15問 | |
経済と流通の基礎 | 20問 | |
企業活動の基礎 | 10問 | |
各2点 合計 | 50問 | |
マーケティング | 現代市場とマーケティング | 7問 |
市場調査 | 7問 | |
消費者の購買行動 | 6問 | |
商品計画と価格の決定 | 15問 | |
販売経路と販売促進 | 15問 | |
各2点 合計 | 50問 | |
経済と法 | 経済社会と法 | 5問 |
権利・義務と財産権 | 15問 | |
取引に関する法 | 25問 | |
会社に関する法※選択問題 | 5問 | |
企業の責任と法※選択問題 | 5問 | |
各2点 合計 | 50問 | |
ビジネスA | ビジネスと経済 | 7問 |
需要と供給 | 7問 | |
価格決定と市場の役割 | 11問 | |
経済成長と景気循環 | 15問 | |
経済政策 | 10問 | |
各2点 合計 | 50問 | |
ビジネスB | サービス経済化とサービス産業 | 6問 |
経済の国際化 | 15問 | |
金融市場と資本市場 | 7問 | |
企業経営 | 15問 | |
ビジネスの創造と地域産業の振興 | 7問 | |
各2点 合計 | 50問 |
(平成31年度 科目別・項目別出題基準|公益財団法人商業高等学校協会 より筆者作成)
いずれの科目も各2点の問題が50あるので、合格基準の70点に達するには50問中、最低35問に正解すれば合格となります。解答方式は3択式の問題と、記述問題があります。記述式は文字数の指定がある問題が多く、用語を覚えていれば答えられる問題がそろっています。
商業経済検定の受験対策におすすめの問題集や過去問の入手方法
商業経済検定は単語を覚えることも大事ですが、問題をたくさん解くことが大切です。実際の試験問題は各題目ごとの文章を読み、設問に答えていく流れです。試験問題をよく解いておかないと、試験本番で時間が足りなくなることがあるかもしれません。問題集や過去問で慣れておく必要があります。
おすすめの問題集
実教出版は商業経済検定の各科目別に問題集を出しており、おすすめです。覚えておかなければいけない単語の復習ができ、検定試験と同じ形式の模擬試験が3回分収録されています。また、実際の過去問も収録されているので実戦向きの問題集です。
過去問の入手方法
過去問は以下のリンクからダウンロードすることができます。2007年から最新の過去問までをダウンロードできるので、できるだけ多く過去問を解きましょう。