試験方法
上級・中級共に、試験方法は実技試験と学科試験の2種類を受験することになります。
上級 | 実技 | 初校原稿引き合わせ・赤字引き合わせ・素読み |
学科 | 校正作業に必要な知識・用字・用語に関する知識・一般的知識 | |
中級 | 実技 | 初校原稿引き合わせ・校正刷り・校正作業 |
学科 | 校正作業に必要な知識・用字用語に関する知識・一般的知識 |
参考
校正技能検定試験|就職に役立つ資格・国家資格の取得ならe-資格&スキルガイド
出題範囲
出題範囲は級ごとに細かく設定されています。
【学科試験】
上級試験と同様に試験時間は50分です。〇✕式及び筆答式で出題されます。
上級
【実技試験】
- 実技Ⅰ(90分):初校原稿引合せ(縦組)
- 実技Ⅱ(90分):初校原稿引合せ(横組)
- 実技Ⅲ(90分):再校赤字引合せ・素読み・縦組
【学科試験】
時間は50分。下記の範囲から〇✕式及び筆答式で出題されます。
- 編集・製作に関する基本知識
- 校正用語・作業に関する知識
- 漢字に関する知識
- 仮名づかいに関する知識
- その他,欧字・記号に関する知識 等
- 一般的知識
参考
【編集技能検定校正部門】第154回〈上級〉試験案内|校正技能検定委員
中級
【実技試験】
- 実技Ⅰ(90分):縦組原稿引合せ
- 実技Ⅱ(60分):横組原稿引合せ
- 実技Ⅲ(60分):縦組データ入稿の赤字確認と通読
【学科試験】
時間は50分。下記の範囲から〇✕式及び筆答式で出題されます。
- 印刷文字・記号についての知識
- 比較的単純な組版の原稿指定に関する知識
- 縦組の組方原則
- 校正作業に関する知識
- 漢字に関する知識
- 字種・字体に関する知識
- 漢字の読み書き
- 同訓・同音異義語
- 誤りやすい漢字
- 送り仮名に関する知識
- 仮名づかいに関する知識
- 現代仮名遣いに関する知識
- 一般的知識 など
参考
【編集技能検定校正部門】第155回〈中級〉試験案内|校正技能検定委員
取得後の活躍場所は?
校正の技術や能力が最も必要とされるのは、やはり出版業界でしょう。新聞社をはじめ出版社・印刷会社などで、出版物の文章に関する品質を支え、向上させていく役割を担います。また、一般企業でも文章を書く機会は必ずあります。日常のメールや報告書などでも間違いがあれば問題になります。他人の文章を推敲・校正するだけではなく、自分自身のスキルとして身につけておくためにも有益な検定といえます。
まとめ
校正技能検定は、文章を書くすべての人に有益な検定です。近年ではクラウドソーシングなどによるライターさんの校正業務などの需要も増えてきています。日本語を正しく扱える能力は、とても強い武器となるでしょう。
興味のある方はぜひチャレンジしてみてください。
参考