規定の文字数より足りない! どうしたらいい?
あまり得意ではないジャンルの問題が出て、書くことが思い浮かばない、論理を思うように展開できずに文字数制限に達しないときはどうしたらいいのでしょうか。ここからは小論文の試験で規定の文字数に届かなかったときの対処法を解説していきます。合わせて文字数が足りないときのタブーもご紹介します。
小論文は作文ではない! まずは構成をしっかりと立てよう!
小論文と作文の違いは何かというと、根拠(理由)とともに自分の意見を述べるのが小論文、自分の過去の体験や感想を述べるのが作文です。ここで見られているのは考える力と相手を説得する力です。表現の美しさや感性の鋭さではありません。まずはこの違いを認識しましょう。
それらを意識して、まずは大枠となる構成をしっかりと立てることに時間を充てます。序論、本論、結論それぞれのパートでどの程度の文字数を書くかも最初に決めてしまいましょう。
初期段階の構成の部分をしっかり練ることで、中身がブレにくくなり、多少内容が薄くてもそれらしく見えるようになります。
文字数を増やすならどの部分がいい?
字数が不足してしまうときは、話の展開の中でもメインとなる本論の部分の内容を掘り下げて、各項目で自分が展開した理論が、なぜそうなると思ったのかを考えながら理論を展開していきましょう。
また、具体例があればそれを織り込みながら話を展開していくと、文字数を増やすことができるでしょう。「さまざまな」「いろいろな」などの部分に具体例を入れたり、「例えば」を使って理論を展開してみましょう。
ここを増やすのはNG! 増やしてはいけない箇所
文字数を増やす際に、ここを増やしてしまうと濃度が薄くなって何を書きたいのか分からなくなってしまい、絶対に増やしてはいけないという部分があります。
それはどこかというと、結論の部分です。ここは簡潔に言いたいことをまとめる部分ですので、引き伸ばしてしまうと全体の印象も間延びしたものになってしまい、採点をする人にも文字数が足りなくなったのだな、と見破られてしまいます。
最初の構成をしっかりとしていれば文字数が足りなくなることは防げますが、どうしても文字数を増やすのであれば、結論の部分では増やさないようにしましょう。
まとめ
今回は小論文の基本的な書き方から、文字数制限の違いや文字数が足りないときの対処法について、基本的な書き方を専門家の意見を交えて解説しました。
どうやって書き進めていったらいいのか、最初は見当もつかない小論文ですが、自分がこれまでに培った知識や教養を活かして、始めに構成をしっかりと組めば文字数制限があってもそれなりに理論が展開できることが分かりました。
できるだけたくさんのパターンの問題に挑戦することで、徐々に回答のコツをつかむことができるようになります。指定の文字数を守って論理的な小論文を書けるよう練習に励みましょう。
参考
小論文で文字制限に届かないときの対処法と絶対にやってはいけないこと/TEKIBO