どのくらい書けばいいの?小論文の文字数制限の違いを解説! - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 2

小論文の文字数制限の違い! 何割書けばいいの?

小論文 文字数

小論文の問題にはいくつかパターンがあります。その中でも文字数制限については、「〇〇字以内で書きなさい」「〇〇字程度で書きなさい」など、似かよっていてどの程度書いたらいいのか混乱してしまうような指示が出されることがあります。

ここからは小論文試験の際に出される文字数制限の違いについて解説していきます。どのパターンで出題されても慌てることなく冷静に問題に取り組みましょう。

①「〇〇字以内」の時

例えば小論文で「800字以内」で書きなさい、という問題が出たときには、800字以内であれば400字などでも問題ないのか、800字ギリギリまで書いた方がいいのか、迷うことでしょう。

この場合は、800字の9割、つまり720字以上は書くのが理想です。最低でも8割の640字は書くようにしましょう。文字数オーバーは採点すらしてもらえない可能性があるので注意します。

さらに、「落とされない小論文」の著者、今道琢也氏は次のように述べています。

「800字以内」の字数指定があるということは、「時間内に800字程度で文章をまとめる力が見たい」という採点者の意図が込められています。話をムダに引き延ばすのは論外ですが、上限に近い字数で、中身のある議論を展開できる力が求められているのです。

(引用元:小論文の「800字以上」は「720字以上」書け!|DIAMOND online

単なる字数以外にも、重要なのは「中身のある議論を展開すること」ですから、構成をしっかりと練ってから書き始めるのは必須といえるでしょう。

②「〇〇字程度」の時

小論文の問題で字数制限はあるものの、「〇〇字程度」とあいまいな表現の時はどうしたらよいのでしょうか。例えば「文字数800字程度」の場合の今道氏の見解は次のようなものでした。

800字のプラスマイナス1割の範囲に収めます。ただし、「程度」という曖昧な指示なので、プラスマイナス1割から多少の過不足があっても許容されます。

(引用元:小論文の「800字以上」は「720字以上」書け!|DIAMOND online

つまり、800字であれば720字~880字の間が適当、ということになります。これ以下であれば、知識や文章作成能力が足りない、と見られますし、1割以上になってしまうと要約ができない人とされてしまう、ということです。

③「〇〇字~☆☆字以内」の時

文字数の下限と上限が提示されているパターンです。下限が設定されていても、基本的には上限の方を目安にして、上限の最低でも8割、できれば9割を書くことを目指しましょう。例えば500~800字の場合は、上限の800字を目安にして、その9割なので理想は720字、最低でも640字以上は書くことを目指しましょう。

ただし、「500字以上」と下限を設定されると油断するのか、500字を少し超えたところで終える人がいます。制限字数ギリギリの答案は意欲が疑われ、評価を下げる可能性があります。内容が飛びぬけて優れていれば、下限ギリギリでも良いかもしれませんが、そんな答案はまず見かけません。書き始める前に上限近くの字数を想定し、十分な素材を準備しましょう。

(引用元:小論文の「800字以上」は「720字以上」書け!|DIAMOND online

500字以上と書いているのだから、500字ギリギリで、という考え方は、残念ながら小論文には当てはまりません。下限を設定されているからといって、油断しないように注意しましょう。

④字数制限なしのとき

それでは、字数制限がないときはどのようにしたらよいのでしょうか。字数制限がない場合でも、目安として自分で字数を設定するのがスムーズに進めるコツです。

自分で字数を設定して構成を考え、「〇〇字以内」と同じように、設定した文字数の9割を目指して書き始めましょう。