吉川英治は大衆文学の人気作家
吉川英治はどんな人物なのでしょうか? 吉川英治の生い立ちと経歴、代表作を紹介します。
吉川英治の生い立ち
吉川英治は1892年に神奈川県横浜市に生まれました。幼少期には、家計が苦しく小学校を中退して商店に奉公に出ます。職を転々とする日々の中、文芸誌への投稿を始め、1910年には仕事中の転落事故で重傷を負ったことをきっかけに上京。講談社の懸賞小説に当選すること数回。1922年に東京毎夕新聞社に入社して、新聞小説「親鸞記」の連載を始め、作家としての一歩を踏み出しました。
関東大震災の経験から文学に専念することを決意。歴史をもとにした大衆向けの小説を次々に発表、作品は映画化されるなど国民に愛される国民的作家として認知されるようになります。晩年には文化勲章を受章。毎日芸術大賞を受賞した基金で吉川英治賞を始めました。肺がんを患い、70歳でその生涯を終えました。
吉川英治の代表作
吉川英治は、短編と長編合わせて約240作品を後世に残しました。吉川英治の作品は、歴史を背景にした創作小説が多く、登場人物の心情をていねいに描き、戦いの場面やストーリー展開もドラマチックで読者を物語に引き込む魅力があります。
『宮本武蔵』や『三国志』などが人気作品です。読みやすい作品が多いので、映画や漫画の原作にもなっています。
終わりに
吉川英治文学賞は、大衆文学に特化した文学賞であることから国民に人気のある作家が受賞することが多いのが特徴です。読書の本選びの参考に過去の作品をチェックしてみるのも良いでしょう。
参考
吉川英治文学賞|講談社
吉川英治について|吉川英治記念館
吉川英治文学賞に篠田節子さん 文庫賞は西村京太郎さん「十津川警部」|産経新聞
読書好きが選ぶ!吉川英治おすすめ作品9選|BOOKCASE
吉川英治文学賞|イミダス