どんな人が受験する?
消費生活アドバイザーはどんな人が受験しているのでしょうか?
消費生活アドバイザーが活躍できる場は、多岐にわたります。消費者行政を扱う機関に勤める人はもちろんのこと、勤務先で必要としている人や、社会貢献活動のために消費生活アドバイザー資格取得を目指す人もいます。
企業需要の高い資格なので、就職活動のために消費生活アドバイザー資格取得を目指す学生もいます。受験資格はないので、学生でも受験可能です。消費生活アドバイザーの資格を学生時代に取得していると社会人になってから活躍する場が増えるでしょう。
消費生活アドバイザー合格率は?
2018年の受験者数は1,826人。2次試験に合格した人は550人。合格倍率は、30,1%。
(参照元:2018年度消費生活アドバイザー資格試験の概要|日本産業協会,「受験者および最終合格者総括」より)
受験者の約3割しか合格しない非常に難しい試験となっています。特に2次試験は、消費者に関わる最新の情報を多く把握している必要があります。論文や面接では、自分の意見や考えを問われるので合格するのがより難しくなっています。
消費生活アドバイザー資格取得後は?
消費生活アドバイザー資格取得後は、日本産業協会に消費生活アドバイザーとして登録します。5年ごとに更新が必要です。
消費生活アドバイザー資格を取得すると、非営利団体「消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会(NACS)消費生活研究所」に所属できます。
最新の消費者動向を研究している団体なので、資格取得後も消費者問題や消費者に向けた取り組みを勉強していきたい人や有資格者と情報交換や交流したい人は、団体に所属して知識を深めるのも良いでしょう。
終わりに
消費生活アドバイザーは、消費者の声を企業や行政に届ける役割がある仕事です。行政では、消費者を守るため消費者からの情報収集と消費者トラブルに対応するため、消費生活アドバイザーが求められています。
一方で、企業では顧客対応や新商品開発に消費者の声を反映するために消費生活アドバイザーを必要としています。顧客のニーズを把握するためにも、消費者について知識と理解がある消費生活アドバイザーが重要な役割を担っているのです。
消費生活アドバイザーは取得が難しい資格ですが、活躍の場がたくさんあるのも魅力です。学生の就職活動にも役立つ資格なので、消費生活アドバイザー資格取得にチャレンジしてみるのも良いでしょう。
参考
消費生活アドバイザー|日本産業協会
消費生活アドバイザー制度|経済産業省
公益社団法人 日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会
消費生活アドバイザー受験対策・総合|産業能率大学総合研究所