保育士になるには？仕事内容や年収などの実態を知ることも大切 - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

子供の教育に関心がある、将来性のある仕事に就きたいといった学生から、常に高い人気を集めている職業が保育士です。国家資格が必要な仕事であるため、子供の将来を考え、子供に就かせる仕事として検討している親も多いのではないでしょうか？

当記事では、そんな親に向けて、保育士になるための過程や保育士の実態を分かりやすく解説していきます。イメージだけではなく、保育士の労働環境や子供の適性も加味した上で、子供が就くべき職業かを検討されることをおすすめします。

保育士の仕事の実態とは？

まず、子供の将来を考える親が知っておくべきなのが、「保育士という仕事の実態」です。実態という言葉を見ると、ネガティブなイメージを思い浮かべてしまいがちですが、どんな仕事にも受け入れるべきポイントはあります。子供が保育士という仕事に就いてから後悔することのないように、できるだけ早いタイミングで実態を把握しておくことをおすすめします。

仕事内容

保育士は国家資格をもとに、「子供の保育」と「保護者に対して保育に関する指導」を行う仕事です。具体的には、就労や療養によって育児を行えない保護者の代わりとなって、0才から6才までの子供を保育施設で預かることを主な業務としています。

おむつ交換や着替え、生活リズムの管理などを行い、専門的な知識を生かしながら子供の成長を体感することができます。また、保護者に対して保育に関する指導も大切な業務の1つであるため、子供の様子を冷静に伝達することも保育士ならではの仕事内容と言えます。

保育士の平均収入は高くない

「保育士の平均収入が決して高くない」ということも、子供の将来を考える親が知っておくべき保育士という仕事の実態です。保育士の年収を上げるための取り組みが国家レベルで行われている最中ではありますが、厚生労働省の調査では320万円ほどが平均的な保育士の賃金であることが明らかになっています。

（引用元：平成29年賃金構造基本統計調査│厚生労働省）

国家資格を取得して親の代わりとなって多くの子供たちの世話をするという重要な役にしては、年収の伸びしろが少ない職業としても知られています。また、保育施設によっては早朝から夜遅くまで開所し、シフト勤務によって時間が不規則だったりするため、ワークライフバランスを保ちにくいという点も理解しておくべきポイントと言えます。

保育士という職業の将来性

ここからは仕事の実態として、保育士の将来性について解説していきます。ここまで紹介した仕事内容や平均年収の内容から「大変そう」と感じた人も多いと思いますが、将来性という観点からは非常に強みのある仕事です。国家資格を取得していることで、安定性が高く、セカンドキャリアとして活用できるというメリットがあるのは保育士ならではと言えるでしょう。

安定性の高い仕事

保育士は昨今の日本経済の状況を加味すると、今後も非常に高い安定性を保つとされる職業の1つです。保育施設への入所を希望しても受け入れられない待機児童問題は、保育施設の数だけが問題になっているわけではありません。

多くの子供たちを受け入れたい保育施設があったとしても、受け入れられるだけの保育士がいないと言われています。また、AIが多くの就労者に代替されると言われていますが、保育士には人間でなければできないという特徴があり、どんなに情報を詰め込んだ機械でも、幼少期の子供たちを育てることはできません。このような特徴から、保育士は今後も高い安定性を保つと言われています。

セカンドキャリアとしても生かせる

「セカンドキャリアに国家資格を生かせる」という点も、保育士ならではの特徴です。一般的な仕事では出産や育児を機に退職した場合に、ほかの職場で同じ待遇で再雇用されることはまれです。しかし、保育士は国家資格があるため、しっかりとした知識があることを分かりやすく表現することができます。

転職という意味合いで保育施設を変えるというシーンはもちろん、保育士の国家資格を取得し、別の畑で教育に関する見識を深め、その後に保育士として子供の保育を行うことも可能です。10年などの長いキャリアを持つ保育士だけでなく、さまざまな経験のある保育士が同じように評価される環境ができるのも、そう遠い未来ではないかもしれません。