銀行員への適性
まじめで几帳面
銀行で最も大切なのは信用です。信用できない人にお金を預けることはないでしょう。銀行は貸付で顧客を審査しますが、同時に顧客から審査される立場にもあります。それゆえに、真面目で几帳面な人柄を求められます。なぜなら、業務では常にお金のやり取りを計算、記録していかなければなりません。その数値が合っているのか、書類の記入方法は合っているのか、お金に関わることなので小さなミスも許されません。
顧客との約束を守ることも信用です。「◯月◯日までにこの書類を作成してほしい」といった約束を、1つ1つ守れる誠実さも必要でしょう。また、逆に顧客が約束を破らなくて済むような配慮も求められます。待ち合わせの時間を電話越しに「10時」と伝えて、午前10時と午後10時とどちらで捉えるかは人によります。そこでお互いに勘違いしないように「午前10時に待ち合わせましょう」と伝えて、顧客に約束を破らせない配慮も大切です。
数字に強い
銀行の預金業務、貸付業務、為替業務といった業務のすべてに数字がつきまとうのが銀行員の仕事です。こういった数字への強さも銀行員に求められる適性です。特に貸付業務においては、企業や個人の返済能力や経済状況をチェックしていかないといけません。貸借対照表や損益計算書といった数値データから状況を頭でイメージでき、企業や個人を評価できるようになっておくことが大切です。「数字がとにかく苦手」という人は、銀行員を目指すのであれば、苦手を克服できるように勉強していきましょう。数Ⅲ・Cといった高度な数学の力までは求められませんが、文系数学で高校卒業程度の力を身につけておくことが望ましいです。在学中に勉強しておけば、卒業までには数学の苦手を克服できるかもしれません。
終わりに
企業や個人の経済活動に密接に関わるのが銀行員の仕事です。一般職と総合職、どちらに就くかで業務内容も大きく変わります。現在高校生であれば、なるべく経済学部や経営学部、商学部への進学を目指しましょう。
そして、在学中には関連の資格取得を目指しながら、希望する銀行の就職活動状況を調べておきましょう。普段から数字に触れておくと数字に強い適性を持てるかもしれません。
参考
全銀協の会員一覧｜全国銀行協会
銀行員になるには｜Career Garden
銀行員の仕事内容｜Career Garden
銀行員になるには？ 仕事内容や年収をチェックしよう｜マイナビ学生の窓口
銀行員の職種｜Career Garden
