外国政府等の奨学金
留学先の国の政府機関などで用意されている奨学金を利用することもできます。
デンマーク政府奨学金
デンマーク政府が学士、もしくは修士号を持っている人を対象にして実施している奨学金の制度です。面接や書類審査にとおれば6,500デンマーククローネ(日本円にして約11万円※2019年3月現在)の奨学金と大学での学費が免除となります。支給額だけなら日本の奨学金よりかなり手厚いです。
参考
Japan|Ministry of Higher Education and Science
フランス政府給費留学生
フランス政府では政府給費留学生(文系)となった場合、すべての留学生に給費生に700ユーロの留学手当が支給されるほか、下記のとおり留学する過程によって下記の滞在費が支給されます、
Licence課程およびMaster1に登録する場合:月額615ユーロ
Master2に登録する場合:月額767ユーロ
Doctorat課程に登録する場合:月額1060ユーロ
(引用元:フランス政府給費留学生制度|在日フランス大使館)
※Licenceとは学士課程のこと
※Masterは修士課程のこと
※Doctoratは博士課程のこと
中国政府奨学金
中国の国費奨学生に採用されると、学費と大学の寮費、総合医療保険料が免除になるほか、生活費として下記の金額が支給されます。
a.本科生:月額 2,500元
b.普通進修生:月額 3,000元
c.碩士研究生:月額 3,000元
d.博士研究生:月額 3,500元
e.高級進修生:月額 3,500元
(引用元:中国|海外留学支援サイト)
奨学生の採用は書類と面接選考があるほか、外国人体格検査表の提出が求められます。
地方自治体の奨学金
自分が住んでいる地域の自治体が進学者向けに奨学金制度を整えているところもあります。
海外留学支援奨学金(宮城県)
仙台都市圏での創業や地場企業などに就職し、通算36ヶ月勤務することで奨学金返還が全額免除となるのが、仙台市が実施している「海外留学支援奨学金」です。ほかの奨学金との併用もできるため、留学資金を要因に渡航を諦めている人には嬉しい奨学金です。
宮城県内の大学に通っている学部生か修士課程に在籍する人が対象であり、書類・面接審査によって4名程度選抜されるようです。
「埼玉発世界行き」奨学金(埼玉県)
埼玉県が用意している奨学金です。学位取得コース、地域活躍コース、高校生留学コースの3コースが用意されており、いずれも面接や書類によって選抜が行われます。
学位取得コースであれば年間100万円支給されます。また、この3コース以外に「埼玉発世界行き 冠奨学金」として企業や民間団体とコラボレーションした奨学金も用意されています。
民間企業・団体の奨学金
民間企業や団体が実施している奨学金制度もあります。
アジア次世代指導者奨学金プログラム
アジア地域への留学を支援してくれる奨学金プログラムです。奨学生として採用されるには留学先となる大学ごとに指定された応募書類を作成・送付し、大学側で選考が実施されます。学費や入学金はもちろん、宿舎代に生活費、また奨学生として参加しなければならない「Summer Enrichment Program」にかかる費用なども奨学金で賄われます。
経団連グローバル人材育成スカラーシップ奨学金
日本経済団体連合会(通称:経団連)が実施している奨学金制度です。30人程度と採用人数も多く、また1人に対して100万円の奨学金が支給されます。
ただし、募集対象校が下記の61大学に限られているため、子供が在籍している大学で利用可能かどうかは事前に確認する必要があります。
(参照元:経団連グローバル人材育成スカラーシップ|株式会社ディスコ)
終わりに
海外留学をするにあたっては、ここまでご紹介した以外にもさまざまな団体で用意されている奨学金制度の利用を検討することができます。子供が海外留学を検討し始めたら、同時に利用できる奨学金はないかリサーチを始めると良いかもしれません。
参考
海外留学奨学金(日本学生支援機構)|独立行政法人日本学生支援機構
トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム|文部科学省
Ⅱ 地方自治体奨学金|海外留学支援サイト
Ⅳ 民間団体奨学金|海外留学支援サイト