展覧会をやってみた
最終的に何か作品を製作する、というゴールを決め、ワークショップ形式で自主ゼミを進めていき、半年ごとに1回ずつ展覧会に参加して発表しました。
2年秋学期:学科の展示に参加
私の所属する学科はダンスや写真などに関わっているため、自主ゼミと関係なくもともと毎年学科の展覧会があります。そこに自主ゼミとして団体で参加し、成果物の展示をしました。自主ゼミの仲間のなかには、全身に墨汁をかぶって模造紙に倒れこみ、その巨大な墨汁跡を飾った人もいました。私は人体図を書いた絵を10点ほど展示し、なんとか半期のゴールにたどり着きました。こちらは見ての通り、歯です…。
3年春学期:展覧会ごと企画
次の年度。誰からともなく、今年もやろうという雰囲気になり、2度目の自主ゼミが始まりました。学科の展示は冬にあるため時期が合わず、大学構内のスタジオ(私の学科はスタジオとシアターを所有しています)を借りて自主展覧会を行うことにしました。この学期の自主ゼミには映像関係の大学スタッフも参加してもらい、基本的な映像知識や技術に関するワークショップもしてもらいました。ゴールは前回同様に成果物を創ることだったため、それぞれが講義やワークショップをふまえて作品を製作。オレンジ色を表現した人(苦くて音がうるさいらしい)や、プロジェクションマッピングで壁画を作った人などがいて、とても刺激的な経験になりました。私は「音楽を聴くことの視覚化」に挑戦しました。写真は、演奏家の友人が弾きながら見ている色を再現したものです。
自主ゼミに参加してよかったこと
自分の好きなことを知った
自主的に授業を行うなんて大変そうだな、と思う人が多いかも知れません。ですが、自主的だからこそ、力を抜いて自由にできるというメリットもあります。単位の出る授業にあるような「想定されている流れ」がないからです。私の場合、自由に考えて自由に製作する中で、自分が絵を描くことが好きだということを知りました。良くも悪くもどうにもならない自主ゼミは、「ただやってみるだけ」という貴重な経験ができるため、今までやってこなかったけどやってみたら楽しかった、という発見に繋がります。今回紹介した自主ゼミは製作系でしたが、文献購読などの座学の自主ゼミであったとしても、自分の興味への気付きに繋がるという点は同じだと思います。
交友関係が広がった
私はサークルに入っていないため、今の大学の友達といえば、必修授業でよく会う人か同じゼミ(単位が出る方)の人たちに限られていました。しかし自主ゼミに参加する中で、同じ興味関心の人や友達の友達と知り合うことができ、コミュニティが広がりました。自主ゼミのメンバーは興味だけで集まっているので、学年も普段取っている授業もバラバラ。サークルや部活に入らなくても他の学年の人たちと交流することができ、交友関係が広がっていきました。
まとめ
サークルや部活に入る以外の繋がりの例として、自主ゼミ体験談を紹介してきました。この他にも、アルバイトやボランティア、留学、インターンなどたくさんの選択肢があると思います。あっという間の大学4年間、ぜひあなたらしい方法で「仲間と一緒に何かする」経験をしてみてください!