競輪選手の仕事内容
競輪学校を卒業して競輪選手になってからは、プロ選手としての厳しい競争が繰り広げられます。男子競輪の選手はS級S班を頂点として、S級1班2班、A級1班2班3班の6つのランクに分けられています。年に2回入れ替えレースがあり、成績が悪い状態が続くと選手登録は抹消されてしまいます。そのため、レースで成績を出すことが競輪選手の主な仕事と言えるでしょう。
競輪レース
競輪レースには、6つのグレードに分けられており、日本各地で365日開催されています。一番開催数が多いのが、A級の選手のみで行われるF2です。その上に、S級とA級の1班2班の選手で行うF1。そして、すべてS級の選手で行われるG3があります。さらに、G1とG2があり、年末に行われるGPが競輪レースの最高峰で、優勝賞金は1億円です。
多くのレースは3、4日間続けて行われます。競輪選手は月に2、3つのレースに参加することが多く、走行する回数は6回から9回ほどになるようです。
トレーニング
レースに参加していない日は、トレーニングをするか休養を取ります。力を磨くトレーニングも、コンディションを整える休養もレースで勝つためには必要な作業といえるでしょう。
競輪選手というと、大きな太ももをイメージしがちですが、ハンドルを引く寄せる力も重要なため、上半身の筋肉もまんべんなくトレーニングで鍛えています。また、二輪車という不安定なもの上で勝負をする仕事なので、体幹がしっかりしていることも大切なようです。
競輪選手の収入
2018年の賞金獲得ランキングを見てみると、男子のSS級選手上位4人は1億円を超えており、賞金ランキング1位の三谷竜生選手は2億5,000万円以上です。女性でも、1位の児玉碧衣選手は2,700万円以上の賞金を獲得しています。
また、A級の選手でも、年収にして600万円から800万円ほどは収入があるようです。2,000人以上いる男性競輪選手の平均年収は約1,200万円ほどあるようです。一般的なサラリーマンよりも高い水準であることが分かります。
(参照元:獲得賞金ランキング|KEIRIN STATION)
おわりに
競輪選手は、プロスポーツ選手です。体一つでのし上がり、レースに勝利する姿は、観客に感動を与えます。ただ、競争は熾烈で、大きな舞台に立つには、並々ならぬ努力と精神力が必要になります。
競輪選手として成功するためには、自分自身を律することが大切。そのためには、規則正しい生活をすることから始めてみるといいかもしれません。
参考
日本競輪学校 第117回生徒入学試験合格者地区別一覧表
日本競輪学校 第116回生徒入学試験合格者地区別一覧表
競輪学校|keirin.jp
獲得賞金ランキング|KEIRIN STATION
競輪選手|経済産業省
競輪選手を目指す方へ|公益財団法人JKA
競輪選手になるには|Career Garden