執事になるための方法
「執事」という資格はそもそも存在しません。また、学歴がなければなれないものでもありません。資格や学歴が問われないと聞くと、誰でもなることができると思いがちですが、逆に資格や学歴が何の保証にもならない実力が問われる仕事とも言えるでしょう。
そんな執事になるには、プロとしての基本を身につけて、徹底的に実績を踏むことが大切です。ホテルのコンシェルジュなど接客業をして実力をつける方法もありますが、執事としての基本を身につけるには、執事の養成学校に行くのが理想的でしょう。
執事の養成学校に入学する
執事という仕事は、実力を問われる仕事だけに基礎、基本が大切です。そのため、執事になる人の多くは執事の養成学校でプロとしての基本を学ぶことが多いようです。残念ながら日本にはサービス会社はあるものの、執事の専門養成学校はありません。しかし、海外に目を向けるといくつか執事の養成学校があります。
オランダの執事養成学校
日本人の方が卒業したこともあり、ネット上にも情報のあるのがオランダにあるThe International Butler Academyです。オランダ南部のマーストリヒトの近くにある7,500平方メートルの屋敷内に135の部屋がある古城で学ぶことができます。
費用は、10週間800時間のバトラートレーニングプログラムで、14,500ユーロ(約182万円、1ユーロ125円計算)です。一日ごとに換算すると214ユーロになるようです。費用は60日前までに支払いをする必要があります。カリキュラムはバトラーの心得や歴史・伝統の学習、使用人のマネジメント、テーブルマネジメント(給仕)についてなどさまざまです。トレーニングプログラム中は、朝8時に始まり、夜8時に終わるようです。
(参照元:The International Butler Academy)
イギリスの執事養成学校
バトラーの機関British Butler Associationに唯一認められている学校が、イギリスの執事養成学校British Butler Academyです。
バトラートレーニングコースでは、テーブルマネジメントやサービストレーニング以外にもボディランゲージやアイコンタクト、コミュニケーションスキルの授業があります。トレーニングは2週間で、費用は4,000ポンド(約57万円、1ポンド142円計算、税別)です。また、分割払いもできるようです。
(参照元:British Butler Academy)
オーストラリアの執事養成学校
もともとイギリスの植民地でもあったオーストラリアはヨーロッパやアメリカに比べると日本からも近い場所にあります。ワーキングホリデーなどでオーストラリアにいる日本人の方も多い場所なので比較的留学するしやすい立地でしょう。
1997年に設立された学校で、コミュニケーションやハウスキーピング、財産の維持などがカリキュラムに含まれています。トレーニングは4週間で、朝9時から夕方5時までが基本的な一日の流れのようです。費用は、9,500オーストラリアドル(約75万円、1オーストラリアドル79円計算)です。
(参照元:Australian Butler Services)