ケンブリッジ大学の偏差値が知りたい!留学が与える人生への影響力 - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 2

イギリスと日本の教育制度の違い

日本では大学で1〜2年間かけて行う教養課程を、イギリスでは大学入学までに終了している点が異なります。つまり、イギリスでは大学入学する際に、専門分野の選択から始めることになります。そのため、イギリスの中でも最高レベルのケンブリッジ大学に入学するためには、日本の高校卒業程度の学力では足りず、さらなる専門知識の勉強も必要なのです。

通常、英国大学に入学するために、Foundation Program(大学進学準備プログラム)から進学しますが、ケンブリッジ大学では願書の提出時期が早いため、プログラムの利用はできません。

現地学生と外国人学生の区別なく、高レベルの成績が要求されるため、日本人が18歳で学部入学するにはかなり不利だと言われています。合格するためには、英語力のみならず、教養課程と専門分野の知識を総合的に学んでおく必要があるのです。

イギリスのトップレベルの学生が、ケンブリッジ大学を目指して勉強を始めるのは、15歳で、2年後の17歳で願書を提出することになります。日本から現役でケンブリッジ大学を目指す場合は、12歳ぐらいまでに英国教育(英国系インターナショナルなど)を受けておきましょう。

ケンブリッジ大学に留学するための準備

試験での成績

ケンブリッジ大学に入学するためには、現地の学生と同じようにAレベルコースの最終試験を好成績で修了し出願する必要があります。

Aレベルコースとは、専門課程の基礎コースを意味します。これが日本でいうところのセンター試験で、「大学入学の足切り材料」として重視されます。

Aレベルコースを受ける場合、コースによっては義務教育終了試験の成績を求められます。

書類選考に必要な書類

イギリスの大学入学試験は、すべて書類選考にて行います。ケンブリッジ大学では書類選考で、受験者の60~80%が面接へ進むことができます。

出願書類として必要なものは、以下4点です。

  • 英語力の証明書(英検は不可)
  • 成績証明書
  • 志望動機書
  • 推薦書

ケンブリッジ大学ではカレッジごとに入試を行うので、希望するカレッジへ願書を送ります。ただし、希望するカレッジがない場合は、Open Applicationとして大学側に受験カレッジの判断を委ねることもできます。

これは、カレッジ間で連携をとり、大学が組織的に優秀な学生をサポートする制度で、第一希望のカレッジに落ちた場合でも、他のカレッジが救い上げてくれることもあります。

面接

ケンブリッジ大学の入学試験で最難関なのが、この面接で、入学許可を受けられるのは、書類選考合格者の50%以下と言われています。

試験監督はケンブリッジ大学の教員が行います。教員からの質問に答える面接ではなく、専門分野について、教員と討論する必要があります。

つまり、専門分野についての知識だけでなく、創造力や発言力もなければ、面接でスペシャリストである教員の興味を引くことができないのです。

留学費用

ケンブリッジ大学の年間授業料は、毎年変動しますが、およそ250~350万円です。

また、授業料とは別に、カレッジ所属費もかかります。

日本からの留学の場合は、衣食住の費用として100万円程度見積もりましょう。

ケンブリッジ大学が求める資質

ケンブリッジ大学の最難関試験である、面接で評価される学生の資質は、基本的な理解力に加えて、専門分野に対する知欲や情熱を重視します。

また、面接にて、コミュニケーション能力や、振る舞いなどの人格的資質を見定められていると言われています。

学問の外に力を入れているスポーツや活動も重要視され、これまでのバックグラウンドの多様性を評価し、一芸に秀でていることが求められます。