漢文の参考書おすすめ10選と知っておきたいポイントとは? - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 2

漢文早覚え速答法 パワーアップ版(学研マーケティング)

漢文の参考書の中でも累計販売数がトップの50万冊、20年以上のロングセラーです。これらの数字から見て取れるように、今まで多くの受験生に支持されてきたテキストということが分かります。

暗記をメインとした内容ですが、受験の裏ワザや漢文特有の読み方、私大の記述対策なども掲載されています。参考書のレベルはセンター試験で8割以上の点数を獲得し、難関私大の国語でも合格圏に入れる設定です。

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漢文早覚え速答法 パワーアップ版|学研プラス

三羽邦美の漢文教室 改訂版(旺文社)

漢文の講師でおなじみの東進ハイスクール・三羽邦美先生が手掛けた参考書です。漢文の知識を基礎の部分から固め、定着させることを目的に作られています。漢文を再び復習したという人にもおすすめの1冊。

内容は講義形式で、「ウォーミングアップ編(知識編)」「実践編」の2つで構成されています。また、実践編では、「矛盾」「漁夫の利」「蛇足」などといったおなじみの文章を解きながら、句法と重要語句を確実に覚えられるよう工夫されています。

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三羽邦美の漢文教室 改訂版|旺文社

岡本梨奈の1冊読むだけで漢文の読み方&解き方が面白いほど身につく本(KADOKAWA)

「スタディサプリ」の講師・岡本梨奈先生が手掛ける漢文参考書です。20時間の基礎編と8時間の実践編で構成されています。先生とキャラクターの掛け合いが、この参考書の注目ポイントです。

初めに送り仮名・フリガナ・語順・返り点といった基礎知識をきめ細かく説明。基礎編にある「句法」に関しては、「どうして~なのか」という根っこの部分を分かりやすく解説しています。実践編では、これまでの有名大学の過去問を中心にした演習問題が掲載されています。

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岡本梨奈の1冊読むだけで漢文の読み方&解き方が面白いほど身につく本|KADOKAWA

漢文ゴロゴ (スタディカンパニー)

表紙にインパクトがある漢文の参考書です。歴史の学習のように漢文句法を「ゴロ覚え」することで、限られた時間でも効率的に漢文をマスターできるのがポイントです。

内容は、漢文の過去の出題内容を出る順番に構成し、頭でのイメージがしやすいストーリー仕立てにしています。ほかにも漢文を読んで理解するために必要な基礎的なルールや必殺技、頻出漢字も掲載。

また、最新版シリーズでは、著者の板野先生自身による解説授業(音声と映像あり)も特典としてラインナップされています。スマートフォンやパソコンでアクセスすると閲覧が可能です。

公式サイト

板野博行 公式サイト

三羽の漢文 基本ポイントこれだけ!(東進ブックス)

東進ハイスクールの漢文の講師である三羽先生が手掛けたベストセラーのテキストです。漢文の要となる句法と知識を確実にマスターできるよう、ポイントを丁寧にまとめた内容となっています。テキストは、返り点と書き下し文などの15講に分かれているので、分からないところをすぐに調べることもできます。ほかにも漢文の解き方のヒントも掲載されています。

受験の時期に実際にテキストを使った方の口コミでは、テキストの内容が分かりやすかったなどと評価されています。

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名人の授業シリーズ 三羽の漢文 基本ポイントこれだけ!

大学受験らくらくブック 漢文(学習研究社)

数々の漢文のテキストを世に送り出した三羽先生が監修したマンガで覚えるテキストです。

センター試験で必要とされる漢文の内容をマンガにすることによって、受験生が苦手とする文法や句形などをスムーズにインプットできるようにしています。基礎の内容が分かりやすく掲載されているので、受験生のモチベーションアップにつながります。

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新マンガゼミナール『大学受験らくらくブック 漢文』|学研出版サイト

漢文重要単語集(学燈社)

長年、漢文の名物講師として携わっている宮下先生が手掛けた参考書です。日本語と中国語における異義語・漢文特有の単語といった意味や読みに関する内容が掲載されています。

また、宮下先生自身が、日本国政府公認の中国語通訳案内士の資格を取得していることもあり、独自の切り口から単語を覚えるノウハウと、その時代の背景についても丁寧に説明しています。ほかの漢文のテキストにない内容も網羅されています。

過去に著書を利用した方の声によると、テキストを手にしてから漢文が分かりやすくなり、学習しやすくなったなどの喜ばしい声も寄せられています。

漢文の点数を稼ぐには、自分の目的を決めてから参考書を選びをしよう

漢文は国語試験の一部分として出題されたり、されなかったりします。ただし、大学および学部によっては現代文や古文と一緒に漢文を出題するケースもあります。志望校の受験科目を決める前に漢文の出題の有無について知っておくと良いでしょう。

また、漢文の出題比率は国語の中でも高くありませんが、漢文の学習に手を抜かないことで国語の点数や成績で高得点をキープできるメリットがあります。学年順位が上位になることも叶えられるかもしれません。

今回ご紹介した10冊は、句形や頻出漢字などの基本事項を分かりやすくまとめている内容が多いのが特徴です。また、一部の参考書では外出していても覚えられるよう、持ち運びがしやすいものもラインナップされています。

参考書を選ぶ際に口コミ情報を頼りにすることもありますが、やはり「基礎を確実にしたい」「難関大の漢文対策をしたい」などといった目的を定めるのが先決です。学習の目的を決めることによって、自分に必要な漢文の参考書が洗い出されるようになるでしょう。

参考
第1節 国語|文部科学省
三羽 邦美先生|実力講師陣|東進ドットコム
講師紹介(岡本 梨奈)|スタディサプリ
宮下典男先生(漢文) | 学研プライムゼミ
【これで合格】早稲田大学の国語に強いプロ講師が対策を紹介します | 私大専門家庭教師メガスタディ
入試情報|代々木ゼミナール(予備校)
2019年度 出題のねらい(一般選抜入試) | 明治大学
法学部 一般入試|國學院大學

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オダルミコ

都内在住のライター。子育て・教育・ライフスタイル・働き方を中心に心をこめて執筆をしています。ライティングを通して、知識が増え、視野が広がることに生きがいを感じています。プライベートではティーンエイジャーの娘と息子の母です。