レベル別!物理のおすすめ参考書9選
「物理はちょっと苦手」という子供から、「もっとレベルを上げたい」という子供もいると思います。そこで、レベル別のおすすめ参考書9選をご紹介します。
【初級者編】物理のおすすめ参考書
まずは、「物理は苦手」「学校の授業だけじゃ全然分からない」という子供におすすめの参考書です。
橋元の物理をはじめからていねいに
基礎的な力を身につけたいのであれば、物理のイメージをつかむのにおすすめの『橋元の物理をはじめからていねいに』を使ってみてください。この1冊では受験対策まではできませんが、物理の中で扱われる現象や公式、定義などの基本を理解することができ、物理を学んでいく上で大切な基礎を身につけることができます。
「え?ちょっと簡単過ぎない?」と思うくらい丁寧な解説がされているので、物理とはどのような科目なのか、どんなイメージができれば勉強がはかどるのかを知るのに良い参考書です。
漆原晃の 物理基礎・物理が面白いほどわかる本
『物理 面白いほどわかる本』シリーズは漆原流の参考書のなかでも、基礎的なレベルを扱っている参考書です。「力学・熱力学」「電磁気学」「波動・原子」と分野別に分かれています。
参考書とはいっても、先生と生徒の会話形式でストーリーが展開し、物理の解説がされているため、ただ勉強をするよりも読みやすい内容となっています。基礎的な知識を楽しみながら習得したい子供にぴったりかもしれません。
イメージでわかる物理基礎&物理 橋元流解法の大原則
「学校のテストで点数を取りたい!」という高校生にはこちらの『橋元流解法の大原則』を使ってみてください。参考書のレベルとしては難易度が低く、イラストや図で分かりやすく解説がされているため、物理が嫌いで理解するきっかけをなかなかつかめずにいる人におすすめの参考書です。
ただし、受験対策用としてはあまり向いていないため、あくまで学校の定期テストで点数を取りたい人におすすめの参考書です。
【中級者編】物理のおすすめ参考書
続いて、基礎的な部分からステップアップしたい高校生におすすめの参考書をご紹介します。
物理教室(河合出版)
学校の授業で勉強した内容をカバーしたい、受験で使う物理を補いたいという人は「物理教室」がおすすめです。学校で習った簡単な公式であっても、答えを導き出す過程や、同様の考え方で使える他の公式なども解説されており、受験生の悩みに応えてくれる1冊です。
数学でいうところの「チャート式」的な位置付けにある参考書なので、基礎的な知識がないまま使うのはあまりおすすめできません。教科書より詳しく説明がされている参考書として、学校で習った内容から少しステップアップしたい高校生におすすめです。
物理のエッセンス
大学受験対策のために物理を学びたいのであれば「物理のエッセンス」は、非常に評判の良い参考書です。現在行われているセンター試験対策に、東京大学、京都大学、医学部などの難関大学・難関学部志望の高校生にも広く利用されています。
特に、『物理のエッセンス』に掲載されている問題を全て解くことができれば、センター試験の対策になるともいわれています。無駄な説明がなく、必要なことだけ書かれているのも特徴的です。
視覚でとらえるフォトサイエンス 物理図録
テスト対策や受験勉強として知識を身につけるというよりも、物理を網羅的に学習していく中で教科書と一緒に使うとおもしろい「資料集」的な位置付けにあるのが『視覚でとらえるフォトサイエンス 物理図録』です。
物理の実験や現象など約800点以上の写真が掲載されており、特集記事も充実しています。学校の授業だけでは不足してしまうデータなど、補足的に知識をつけていくことができます。ビジュアルやデータで物理をもっと知りたいという人におすすめです。
【上級者編】物理のおすすめ参考書
最後に、難関大学や医学部などを目指す高校生におすすめの上級者向けの物理の参考書をご紹介します。
名問の森 物理
旧帝国大学をはじめとする難関大学を受験する予定がある人が、使っていることが多い参考書といわれています。センター試験対策や、2次試験でも8割程度の得点を上げたい人が利用しているようです。
過去に難関大学で出題された物理の問題などを再編しており、それぞれの問題を何分で解かなければならないかや、小問別に難易度が明記されていて、高校生が使いやすい構成となっています。
新物理 物理基礎+物理
物理のチャート式である『新物理 物理基礎+物理』は、高校の物理で勉強するすべての範囲を網羅している参考書です。解説も丁寧で図やイラストが多用されており、分からないことがあったときに辞書のように引いて利用することもできます。
純粋に参考書としての機能のみしか備わっていないため、問題演習などがしたい人はこちらとは別に問題集を購入することをおすすめします。
難問題の系統とその解き方 物理
科学雑誌ニュートンを発刊しているニュートンプレスから出ている『難問題の系統とその解き方 物理』は難関大学を受験する高校生には定番となっている参考書です。1問ごとの内容が非常に濃く、簡単には解答できないものが多いです。
この参考書を完璧に解けるようにすることで、大学入試の2次試験でも満点近い点数を取る力をつけることができます。