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高校から登場する理科系の科目に物理があります。センター試験や2020年度から導入される大学入学共通テストでも試験の実施が決まっており、理系科目が苦手な高校生は勉強に苦労することも多いと思います。
この記事では日本の物理教育の現状と、おすすめの参考書を習熟度レベル別でご紹介します。
大学入試にも重要!物理の教育
理科の1科目である物理は、実は大学入試でも非常に重要視されている科目です。
文部科学省も重要視している物理の教育
文部科学省が出している理科教育に関する「学習指導要領、教科の在り方・学習内容に関する意見」によると、高校の理科教育について下記のとおり記載されています。
高校の理科教育については、物理、化学、生物の3教科を必修とする。現代社会において科学知識は、個人の生活および仕事の上で不可欠であるばかりか、我々の生活に重要な影響をおよぼすエネルギー政策や環境政策を国民が判断する際にも政治基盤として必要不可欠である。従ってその基礎となる物理、化学、生物の3教科は高校生まで必修にすべきである。
(引用元:理科教育に関するもの 学習指導要領、教科の在り方・学習内容に関する意見|文部科学省)
高校で物理を必修科目とする必要性は、個人の生活や国のエネルギー・環境政策を考える上で非常に重要な知識基盤であるからという意見です。
物理をはじめとする理科教育が重要とされている一方で、現在の理科教育が抱えている問題についても下記のように言及されています。
現状の理科教育における問題は次の2点である。
(1)基礎からの積み重ね:科学教育は知識の習得とそれを用いた演習を基礎から積み重ねることによってなされるものであるから、一旦落ちこぼれるとその程度はますますひどくなり、その結果、理科嫌いになってしまう。
(2)物理を基礎とした体系的知識:その知識といっても、科学の性格からして、断片的な辞書的知識ではなく、論理的に関連づけられ体系化された知識でなければならない。基礎物理からの積み重ねにより体系的知識を学び、それによって各分野の相互関係を理解して科学的自然観を養うことが大切である。したがって、物理を抜いた理科教育は間違っていると言いたい。それゆえ、理科の教科目選択制を廃して、物理を基礎にし、かつ扇の要とする包括理科を必須とすべきである。
(引用元:理科教育に関するもの 学習指導要領、教科の在り方・学習内容に関する意見|文部科学省)
科学的な思考を養っていく上で、理科教育、とりわけ物理が重要視されているようです。
センター試験より難易度の高い共通テストの物理
大学進学、特に国公立大学や理系学部への進学を考えている高校生なら、受験する可能性があるのが大学入学共通テストです。
2020年度(2021年1月)より実施される大学入学共通テストの導入に向け、試行調査(プレテスト)を大学予備校である河合塾が実施しています。プレテストの物理に関する科目は「物理基礎」と「物理」の2科目ありますが、特に「物理」について「センター試験よりも難易度が高い」と河合塾は分析しています。
暗記で知識を身につけるだけでなく、実験結果を自身でレポートにまとめたりすることで身につく「思考力」「判断力」「表現力」などが問われる問題が出題されているようです。センター試験とは違った対策の仕方が求められるかもしれません。