海外で学ぼう!アメリカの有名大学へ編入する方法や流れを解説 - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

アメリカの大学には、世界大学ランキングで上位に位置する、実力と人気を兼ね備えた大学がいくつも存在します。ハーバード大学、コロンビア大学、スタンフォード大学、マサチューセッツ工科大学など、一度は名前を聞いたことがあるでしょう。今回の記事では、アメリカの大学に編入する方法と、編入するまでの流れを分かりやすく解説しています。アメリカの大学で学んでみたいと思っている方や、お子さんの可能性を広げたいと考えている方は必読です。

アメリカの大学編入について

まずは、アメリカの大学に編入するメリットやデメリット、編入するために必要なものなどを確認していきましょう。

日本の学生でも名門校に編入できる

制度面から考えれば、日本の学生がアメリカの名門大学に編入することは可能です。ただ、アメリカの大学は、日本の大学と比べて評価の仕方や授業形式が異なることがあります。そのため、日本の学校の成績がいいからと言ってすんなり編入できるとは限りません。これまでの活動でよほどのインパクトがない限りは難しいでしょう。

そのため、いきなり4年制の名門大学に進学するのではなく、アメリカの2年制大学に編入してから名門大学に進むという方法が一般的なようです。

編入するメリット・デメリット

編入するメリットは、3つあります。1つ目は、学費を抑えることができるという経済的なメリット。アメリカの有名大学の学費は年間5,000ドル近くに達するのが一般的。4年間この学費を支払うのは、経済的に豊かでないとできないでしょう。しかし編入すれば、4年間高い学費を支払うことなく卒業することができます。

2つ目は、選択肢の多さです。アメリカの大学数は日本の4倍以上あり、専攻分野も多様です。日本の大学にはない分野を学ぶことができます。

3つ目は、アメリカでも就職活動ができるという点です。学生ビザでアメリカで学び、卒業した後の1年間は、自分の専門分野での就労が許可されています。完全に就職するのではなくインターンのようなイメージですが、実力を認められれば就労ビザを得られることもあります。

一方で編入するデメリットは2つあります。1つ目は、編入でもやはり費用はやはり大きいということです。日本で一般的な大学に通うよりも、学費はかかると考えておきましょう。また、現地で暮らす生活費もかかります。日本で実家から大学へ通学していた場合は特に生活コストは上がることでしょう。

2つ目は、海外の生活に慣れる努力が必要という点です。言語面の違いもありますが、食事や文化の違いでストレスを感じる場面があるはずです。また、孤独を感じることもあるかもしれません。文化の違いをポジティブに捉えることができないと、編入しても苦しいだけです。

編入するために必要なもの

編入するには具体的にどのようなものが必要なのでしょうか? 大学によって内容は異なりますが、一般的な必要なものは下記の通りです。

  • 申込書
  • エッセイ
  • スクールリポート(高校、大学での学生の態度や学費支払い状況を示すもの)
  • 成績証明書
  • 推薦状
  • TOEFL/IELTSスコア

これ以外に、「インタビュー」、いわゆる面接を求められることもあります。なお、推薦状は2人からもらうことが必要です。TOEFL iBTは100点以上、IELTSは6.5~7.0が基準になっていることが多いようです。

アメリカの大学編入の流れ

アメリカの大学へ編入する流れを4つのステップでご紹介します。編入の場合は、いま所属している大学の成績が評価されるため、確実に実績を作ってから編入を考えることをおすすめします。

興味のある大学のホームページを確認

まずは、自分の学びたい分野がある大学をホームページで探しましょう。大学のホームページには、学べる分野以外に、大学のポリシーや学費、スカラシップの情報などが載っています。

また、留学エージェントでプロの方から話を聞くのも有効です。分からないことがあれば、情報があるところに自分から情報を取りに行きましょう。

出願するための条件をチェック

ある程度行きたい大学を絞ることができたら、出願条件を確認します。各大学のホームページでも確認できますが、「大学名+Common Data Set」と入力して検索すると、大学の基本情報に加えて、編入学のデータも確認できます。

また、費用に関しては「大学名+Tuition fees」で検索すると学費や寮費、生活コストが記載されたページが出てきます。

在学している大学で実績をつくる

編入したい大学によりますが、州立大学であれば成績が非常に重要視されます。私立有名大学であれば、成績だけではなく提出書類のエッセイや推薦状などで差をつける必要が出てきます。

ただどちらにしても、日本で在学している大学でトップクラスの成績を取れるように努力しましょう。アメリカの大学に、編入学ではなく一般入学をする場合も、高校時代の成績や社会的な活動をどのくらいしているかなどが重要視されます。日本の大学入試のように、テストの点数が良ければ入学できるわけではないことを意識しましょう。

書類を提出して受験する

ここまで準備ができたら、期限までに書類を提出します。書類を提出してしばらくしたら、合否の通知があります。合格したら、ビザ申請に必要な書類などが届きます。入学前に単位の移行ができる場合もあるので、できれば先にしておきましょう。