AO入試でよくある3つの誤解
推薦入試とは違い、高校の推薦が必要ないAO入試ですが、受験を希望する子供やその親がちょっとした誤解をしていることも珍しくありません。受験である以上はそれなりの厳しさがあることは間違いありませんが、小さな誤解が子供の可能性を奪ってしまうこともあるため、できるだけ早い段階で誤解を解消しておくことをおすすめします。
AO入試とは優れた生徒でなければ受験できない
AO入試のよくある誤解の1つ目が、優れた生徒でなければ受験できないというものです。繰り返しにはなりますが、AO入試は高校の推薦が必要な推薦入試とは違い、意欲のある学生に開かれた門戸が大きいという点が特徴です。高い意欲や入学前に求められる専門性という意味では優秀さが求められますが、高校での評価がそのまま影響してしまうことはありません。
AO入試とは超名門私立大学が実施している
独自性のある取り組みを採用するため、AO入試は超有名私立大学しか実施していないという誤解をしている人も少なくありません。先ほど取り上げた有名な国公立大学だけでなく、偏差値が平均より少し高いくらいのレベルの大学もAO入試を取り入れています。ただし、同じ日にAO入試を実施しているケースが多く、大学ごとに形式が異なるため、たくさんのAO入試を受けれるという訳ではないと認識しておきましょう。
AO入試とは明確な対策がない試験である
一般的な入試と違い、明確な対策がないというAO入試によくある誤解です。有名私立大学の試験では、特徴的な問題が出題されることが多々ありますが、実はAO入試はそれ以上にそれぞれの大学の特徴が現れます。また、学習したい内容が明確になっている学生が活用する試験であることからも、対策はさほど多くありません。具体的には、どのような形式で入学の意欲を確認し、受験生の専門性を確認しているのか、またどのくらいのレベルの専門性を有していれば良いのかを把握できれば、対策を講じることは難しくありません。
AO入試対策におすすめの方法を分かりやすく紹介
最後にAO入試を受験する際の対策を分かりやすく紹介していきます。AO入試の特徴を確認しながら、大学が受験生のどのような力を確認したいのかを意識することで、自然と行うべき対策が見えてきます。ただし、先ほど紹介したようにAO入試の出題形式には、それぞれの大学の個性が現れるため、どの大学でも同じ対策で良いわけではないことが大前提となります。
大学や学部に関する情報収集が第一歩
AO入試は、学生の入学したいという意欲が大きなポイントなる試験です。そのため、志望する大学や学部の情報は、隅から隅まで頭に入れておくくらいの情報収集が必要となります。また、基本的に大学が発行しているリーフレットの確認だけでは、行動のインパクトが薄くなりがちという点にも注意が必要です。本当にその大学で、その学部でなければ学ぶことができないから志望するという理由が見つかるまで、繰り返しの情報収集を行うことが対策の第一歩となります。
志望動機は必ず自分らしさを盛り込もう
志望動機が周りの学生と似通ったものになってしまうという事態も、AO入試では避けるべきです。さまざまな試験がある中で、AO入試は学力や高校の推薦だけでなく、学生の総合力を確認するために設けられた制度です。さらに、学生の人間性に重きを置く大学が数多くあるため、しっかりと自分を表現できる志望動機を書き上げることを意識しましょう。
小論文は過去の出題傾向をチェック
採用する大学によって目的は異なりますが、AO入試では必ず小論文による論述が出題されます。1つのテーマに対してどのような意見を持ち、またその意見をいかに分かりやすく伝えるかを試されるのです。そして、小論文には高い専門性が要求されるため、必ず過去の出題傾向を確認しておきましょう。専門性が高い分、どのような問題が出題されるか検討もつかないという状態から抜け出しやすく、早い段階から準備をしていれば、魅力的な小論文を書き上げることは十分に可能です。
AO入試とは子供の合格可能性を大きくする試験
入試である以上、ある程度の厳しさのあるAO入試ですが、開かれている門戸はほかの試験にはない大きな特徴と言えます。推薦入試と比較した場合には高校からの推薦が必要なく、学生が持つ意欲と専門性があれば、十分に合格することができます。また、超有名私立大学だけが取り入れている制度ではないため、偏差値に関わらず行きたい大学あるという子供にとっては、大きなチャンスになるのがAO入試なのです。
参考
平成３１年度 東北大学ＡＯ入学試験│東北大学入試センター
AO入試をわかりやすく！AO入試とは？│cafeducation
AO入試とは？AO入試を簡単にわかりやすく解説│aoi
AO入試って何？意味をわかりやすく解説！│子育てQ
