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大学の試験にはさまざまな種類がありますが、そのなかでもAO入試は子供の可能性を大きく広げるチャンスと言われています。しかし、AO入試という試験をしっかりと理解している受験生や親はそう多くありません。今回は推薦入試との違いやよくある誤解を取り上げながら、AO入試を分かりやすく解説していきます。
もくじ
AO入試とは?分かりやすく解説
子供の可能性を大きく広げるチャンスとされるAO入試ですが、具体的にはどのようなものなのでしょうか? 具体的な大学入試の準備を始める前に、AO入試と推薦入試との違いや実施している大学、また試される力を分かりやすく解説していきます。AO入試ならではの特徴を把握し、ほかの試験との違いを知ることで子供が取り組むべき受験対策にも違いが生まれるはずです。
AO入試とはどんな試験?推薦入試との大きな違い
東北大学入試センターのホームページでは、AO入試を次のように定義しています。
AO入試とは,詳細な書類審査と丁寧な面接等を組み合わせることによって,入学志願者の能力・適性や学習に対する意欲,目的意識等を総合的に判定する入試制度です。東北大学の「AO入試」は,上記の制度に基づき,第Ⅱ期から第Ⅳ期の3種類の入試方法があり,いずれも志望する学部の専門分野に強い関心を持ち,東北大学を第一志望とする人を求めています。
(引用元:平成31年度 東北大学AO入学試験│東北大学入試センター)
入学志願者の能力や適性、学習に対する意識などを合格の判定基準にしている点が、AO入試ならではの特徴と言えます。また、詳細な書類審査とていねいな面接等を組み合わせる形式から、推薦入試と混同されることの多いAO入試ですが、推薦の仕方に大きな違いがあります。推薦入試の場合には、高校の推薦が必要となりますが、AO入試には志望する条件は定められていないことがほとんどです。
実施している大学の割合は70%超え
受験を受ける子供だけでなく、その親にもなじみのないAO入試ですが、実は70%以上の大学が導入している試験形式です。学部にもよりますが、国公立大学であれば、先ほど取り上げた東北大学・北海道大学・東京工業大学・京都大学・大阪大学。私立大学であれば、慶應義塾大学・早稲田大学・同志社大学・立命館大学などの有名校も採用しています。一般的な試験とは異なり、大学独自の取り組みで合否を決められるため、私立大学の方が採用している割合が高いと言われています。
AO入試では総合力が試される
AO入試では、先ほど紹介した東北大学の合格基準にあるように、入学志願者の能力や適性、学習に対する意識といった総合が試されます。また、大学によってAO入試の内容は微妙に異なり、面接や小論文だけでなく、1つのテーマに対するプレゼンテーションを採用している有名大学もあるほどです。そのため大学への入学を希望する子供やその親にとって、大きなチャンスであることは間違いないものの、その大学を志望する理由や入学前の専門的な知識を必要とするという側面では入念な事前準備が必要と言えます。