【岡山大学】全国的にも珍しい解剖学実習
【偏差値】 65(センター試験得点率:88%)
岡山大学医学部の特色は、人体の構造を講義形式のみではなく実際に見学し、学んでいる点です。解剖学実習は全国的にも珍しく、医療従事者として欠かすことができません。人体の構造を学ぶことができる学びの内容と言えるでしょう。
また、在宅医療や地域医療、最先端医療を行う上で欠かすことができないチームワークをはぐくむために、小グループで議論を重ねて学習を進めたり、看護学、放射線技術科学、検査技術科学の3専攻の学生がチームを組んで問題や課題を見つけるチーム医療実習も行われています。
さらに、国際的な視野を身につけるために、東北タイ研修旅行が実施されたり、学生が中心となって留学経験者の声をまとめた雑誌を発行したりするなど、国際水準で活躍できる機会も多く設けられています。
(参照元:2019年度入試難易予想ランキング表(国公立大)|河合塾)
【長崎大学】日本最古の医学部
【偏差値】 65(センター試験得点率:85%)
日本の西洋医学の始まりと言える「蘭学」をもとにした教育が長崎大学の特徴。江戸時代に唯一西洋との貿易が許されていた長崎という地にある長崎大学は、日本最古の医学部です。その始まりは、1875年にオランダの海軍軍医ポンペ・ファン・デルフォールトが長崎医学伝習所で西洋医学の教育を行ったことです。
また、長崎は原子爆弾を投下された地としても世界的に有名です。そのため、放射線医学・感染症・地域医療の分野で最先端の研究を行っています。特に、放射線医学では、被爆者の後遺症研究活動を行い、放射線障がい者の国際的調査や医療、健康管理活動を実践しています。
さらに、長崎県は日本で最多の離島を持つ県です。離島の数は54で、そこには長崎県人口の1割近くが暮らしています。そのため、離島やへき地を教育のフィールドとして体験学習を行っています。
(参照元:2019年度入試難易予想ランキング表(国公立大)|河合塾)
【熊本大学】実習・臨床重視
【偏差値】 67.5(センター試験得点率:86%)
熊本大学医学部の安東由喜雄教授は、患者さんと共感できる、寄り添える心を持つ人材を育成していきたいと述べています。そのためには、患者さんと実際に触れある実習が必要不可欠。熊本大学のホームページには「人と人をむすぶ医療」という言葉が一番大きく書かれています。
そのため、入学直後から学ぶ基礎医学の講義は座学のみならず、実習を取り入れながら学習が進められています。3年次には、約3ヶ月にわたって学生主体でリサーチを行ったり、海外で共同研究が行われているところに行ったりすることがあります。
また、生命資源研究・支援センターやエイズ学研究センターなどの、関係期間が充実していることも熊本大学医学部の特徴と言えるでしょう。
(参照元:2019年度入試難易予想ランキング表(国公立大)|河合塾)
まとめ
旧六医大は、医学部の中でも歴史と実力を兼ねそろえた大学です。ただ、立地も特色も各大学で異なります。どの分野に興味があるのかやどんな医療者になりたいのかをお子さんと一緒に考えてみてはいかがでしょうか。
また、実際にオープンキャンパスに足を運んだり、関連病院を見学することで、各大学の雰囲気を感じてみることをおすすめします。
参考
国公立大学医学部の偏差値|医学部偏差値比較ランキング
医学部|千葉大学
千葉大学|ドクタラーゼ
医薬保健学域|金沢大学
金沢大学|ドクタラーゼ
シリーズ「地域医療を支える国立大学医学部の役割」|国立大学医学部長会議
医学科の特色|新潟大学
新潟大学|ドクタラーゼ
佐渡プロジェクト研究方針|新潟大学大学院医歯科総合研究科臓器関連寄附講座
医学部保健学科の特色|岡山大学医学部保健学科・大学院保健学研究科
岡山大学|ドクタラーゼ
医学科の特徴|長崎大学
長崎大学|ドクタラーゼ
熊本大学医学部|熊本大学
熊本大学|ドクタラーゼ
医学部|熊本大学