スクーリングに注意!交通・宿泊費も必要
卒業までに確実に必要となり、かつ負担感も大きいのはスクーリングです。通信制大学ではほとんどの講義を自習で進めますが、講義によっては大学に足を運んで授業を受けるスクーリングが発生するものもあります。
スクーリング費用が学費に含まれている大学も少数ですがあります。しかし、ほとんどの大学ではスクーリングに行くごとに費用が必要です。スクーリング費用は1科目ごとに徴収される場合が多く、単価も4,000〜16,000円ほどと大学によって大きく差があります。
全単位数の中でスクーリングが必要な講義の割合や、スクーリングの頻度などは大学や専攻分野によっても変わってきます。理系で実験が必要な専攻に入学した場合、特殊な機材を使うために実験の授業は全てスクーリングになることなども考えられます。この場合は、費用もスクーリングの必要な講義数に合わせて高くなります。
スクーリングを受けるときは、交通費・宿泊費も予定しておかなくてはいけません。遠方でかつ観光地に近い大学を選んでしまうと、スクーリングのたびに宿泊費が高額になったり、宿が取れなかったりすることもあります。このような出費は、資料にあるような「学費」からは見えづらいので注意が必要です。
中部学院大学のように、スクーリングを受けるのに大学のキャンパスまで行かなくてもいいという大学もあります。その場合はオンラインか、サテライト会場のうち自宅から最寄りの場所を選ぶことになります。遠方の大学でも、自宅近くでスクーリングを受けることで交通費や宿泊費を節約できます。
教材費は大学によっても変わる!どのくらいかかる?
教材費も入学前は見積もりにくい出費です。放送大学のように、授業料に教材費が含まれている大学もありますが、各自で別途教科書を購入するようにアナウンスされる大学もあります。
どのような教材を使っているのかはそれぞれ異なるため、入学前に各大学に問い合わせるのが一番確実と言えるでしょう。
卒業に時間がかかるとお金も追加で必要です
全日制の大学と同様に、留年すると追加で授業料を納入する必要があります。スクーリングのある単位を落とすと、翌年もまたスクーリング費用を払うことになります。通信制大学は一般的に4年間で卒業しづらいと言われています。希望する大学の最大在籍年限まで在籍した場合の授業料・諸費用がかかることを前提に予算を立てておいたほうがいいかもしれません。
卒業までに時間がかかるのに、毎学期授業料を納めるのはもったいないのでは? と考える人もいるでしょう。そういう人は、履修する単位ごとに授業料を支払う放送大学や星槎大学のようなシステムの大学の方が向いているかもしれません。